ちょいと親ばかネタです。
一ヶ月前位に、三歳の娘の通う保育園で妻が先生に聞かれました。
「りこちゃん、箸がうまく使えなくて苦労しているんですが、おうちではどうですか?」
私はその話を聞いてちょっとびっくりしてしまいました。
というのも、うちの娘は比較的要領覚えるのが早い方だと思っていたので、そんなことになっているとはちっとも思っていなかったからです。
でも確かに家では最近いい加減になっていて、エジソン箸やフォーク、スプーン、手等々入り交じって何でもありで特に箸訓練はしていませんでした。
そこで、箸を持たせてみましたが、エジソン箸の使い勝手が良すぎて箸を使おうとしない状態です。
褒まくったり、NLP的な間接メッセージやらで、取り敢えず箸を使わせますが、うまく出来ずに食欲まで落ちる始末。。そんなこんなで1週間近くそんな状態。
「強制をし過ぎて食事がつまらなくなるのも嫌だし、苦手感を作らせたくないし、こっちが指導しすぎて自主的な成長意識落ちても嫌だし。。」
なまじこんな商売しているだけに、あーでもないこーでもないと、結構陰で何がベストなアプローチかとこっそり悩んでおりました。
そしてそれから数日たったある日、最近の定番のセリフ、
「嫌になったらやめていいので少しだけお姉さんになる練習をしよう!」
をいいながら箸を食事の際に用意しました。
食卓に箸が並んだ状態で、既に娘の表情に軽く影がかかります。
最近の傾向であれば、暫くつまんなそうに箸を弄り、
「がんばって疲れたからもういい!」といってスプーンやフォークを使ってご飯を食べようとします。
でもこの日は少しいつもと違いました。
箸を見ながら何やら考えた娘、おもむろに箸を左に持ち替えました。
実は娘は左利きなのです。
ただ、左利きで箸を使うと右利きの人と手がぶつかりやすかったり、仲間で食事をする際に不便に感じる事が多くなるので箸は右で使わせる様にしようと左では特に教えてもいませんでした。
でも、なんと上手に使えるじゃありませんか。。娘も嬉しそうです。
「(やっぱり利き手か。。せっかく箸を使えるようになったのだから、変に右に矯正せずにこのままいかせるか。。娘の晴れやかな顔が一番だよねぇ)」
少しだけ躊躇いを感じながらも私は、
「良かったね。凄いじゃないか!」と娘の達成を一緒に喜びました。
でも、少しだけ未練たらしく、一言弱々しく追加しました。
「右も使えたら、ものすごくかっこいいんだけどねぇ」
すると娘は急に真面目な顔になって、左で持った箸の握りを丹念に確認すると、
急に箸を右に持ち替え直しました。そして、
これまた、上手に右でも箸を使い始めました!
これには私、完全に予想外で、こんな事もあるのか驚愕しました。
娘も見たことの無い位に嬉しそうです。
とまぁ親ばかな話なのですが、
でも今回の件は、子供の話という以外に、成長という観点で非常に考えさせられる事の多い出来事でした。(そんなわけでエッケイonに書きました)
「事態を突破する瞬間の鍵は利き手(仕込みは非利き手が案外重要)」
「相手の可能性を他人が勝手に見切ってはいけない」
そして、
「可能性の開花は、他人ではなく本人のマターである」
普段からも語っている話ではありますが、心のそこから腹に落ちた瞬間でした。
自分の仕事のモチベーションは、
人のブレークスルーの瞬間に立ち会うことなので最高な時間でもありました。
親ばかではありますが、あえて、娘に感謝したいと思います。
(これに味しめて変に欲かかない様にしなきゃ。。)
0 件のコメント:
コメントを投稿