何年か前から【人材】の代わりに【人財】という言葉が使われる様になりました。
私の記憶では、「【人材】は人を材料と同じ扱いにしていて失礼な話だ。会社において社員は宝だ。だから【人財】という風に言うべきだ」という論調だったと思います。
でもこの【人財】という言葉、私にはピンときません。
「言葉変えたからなんなの?」という想いがどうしてもぬぐえない。
考え方によっては、言霊を変えることにより変質が始まるという理屈ができなくもないでしょうが、人財という言葉が使われて何年も経とうとしていますが、人材に関して大きく何かが(プラスに)変わっている感覚は私にはありません。
皆さんはいかがでしょうかね?
【人財】について、私のこの業界における師匠がこんなことを言っていました。
「【財】って言葉はストック的な(動かない)資産を意味するんだよ。でも人って違うよな?むしろフロー的な(常に動いている)価値に近いんじゃないかな?人を【人財】って呼んじゃっていいのかな?お宝然として動かなくなってふんぞり返っちゃうんじゃないか?(笑)」
この意見を聞いて私もずいぶん賛同を覚えましたっけ。
と、なぜいきなりこんな話を思い出したかというと、
今日、スペインリーグのFCバルセロナの試合を見ていた時です。バルサの選手は世界のトッププレイヤー達ですが、これが奢らず良く動く。自分が持っているポテンシャルをフルに発揮しようとしている。またそういう自分達を誇っているかの様に振舞っていました。
「うーむ、この連中はフロー人材だわ。こいつらは現状に留まっておらず常に自分の価値を高めているなぁ」
と感じいってしまいました。
これと対照的だと思ったのが、
当時、銀河系軍団と言われた頃のレアルマドリードや、巨人の前の世代です。金で有名選手を買うはいいが、これが機能しないしない。余裕な感じで落ち着きすぎちゃってて、彼らのプレイに躍動感は感じませんでしたっけ。サポーターも当初は、彼らがそこにいるだけで満足していました。
まさに、デンと鎮座している【おたから】だったのだと思います。
今の時代は、価値在るものこそ動いていないと駄目なんじゃないですかね?特に人はね。
不動の財はあっという間にその価値を下げて失って行く様な気がします。
皆さんの会社はどうですかね?昔とった杵柄や開花させない潜在能力だけが人財のウリになっちゃってませんかね?
そうそう、そういえば、関係ないですが、うちの【NTT電話加入権ちゃん】もえらいことになっちゃってるのを改めて思い出しました。。
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