2009年12月31日木曜日

2009年総括

今年ももうすぐ終わりですねぇ。
ちょっと今年を総括してみようと思います。

●3年目の迷い

今年は独立して3年目でしたが、大いに迷った気がします。

昨年の11月位から、長々と、「自分はいったい何をしたいんだろう」と考え込んでいました。
なんとなく、独立前に描いた線路の上をただ粛々と進んでいただけの様な「なんかつまらないな」という感覚に襲われたのです。

人の変革に関して研修というソリューションの限界を一部感じてしまったこともあったかもしれません。

そんな中「今年は3年目。自分の殻を破って違うことをしよう!」と思いました。

エッケイon 2nd シーズン】などと大きなことを言ってましたっけ。。

●リーマンショックの波を軽くかぶり

今年の自分のチャレンジとして、その時目指したのは、「新しい顧客を増やそう!(新しい世界を知ろう)」だったのですが、不況下の企業の教育投資は抑えられる一方。。よくて「昨年を維持」、よくあるパターンは「今年は中止」「新規の企画チャレンジなんて殆ど通らない」感じでした。

そんな中、自分的にはショックだったのは、昨年、かなーり手ごたえを感じることができたオリジナル研修が今年は中止になったこと。お客様の経営状態を拝見すると「そりゃそうだわな」と言いたくなるほど苦しい戦いをしてました。

この経験の中で学習したことは、


「お客様の経営が繁栄するから(教育)投資の原資があるんだ」


「このソリューションは会社活動に寄与するんだという確信を与えるようなインパクトが必要なんだ」

「自分の様にエクスターナルな人間ではなく、会社組織の中で能力開発・育成に本気で体を張り、かつ頭を絞る人がいないと組織のそれは簡単に滅びてしまう恐れがある」

ということでした。

●投資の年

こんな状況でしたから、

「どうせ仕事が抑制されている状態なら、次に繋がる投資の年にしよう!」
私もあっさり方向転換です。いやーっ、色々やりました。

・スキル開発:
 
Emotional Intelligenceのプロファイリング訓練、NLPのリハビリ

・ソリューション開発、キャリアの見直し
 
沖縄一人合宿

・新しい仕事:
 相手を選ばないエグゼクティブコーチング、
女性ワークショップファシリテーション

・パートナー探し
 選定用の模擬研修、模擬コーチング等、何回も腕前を試されました。

結果的に年初には想定もしていなかったスキルや可能性を獲得できたり、自分の活きる道の方向性も(うっすらですが)見え始め、信頼に足るパートナーもいくつか出会うこともできました。

逆にそれとは反対に自分の新しい可能性を開くためのチャレンジがいかに消耗が激しいのかも実感しました(非利き手の仕事なんでしょうねぇ)。本当に今年は疲れました。。

●リピーターが助けてくれた

そんなこんなで、成長はともかく今年は事業的には芳しくない1年となる予想だったのですが、年の終わりに近づくにつれ、昨年お付き合いのあったお客様からリピート案件や新規案件のお声がかかり、結構終盤に捲くることができました。お蔭様でありがたい終盤戦となりました。

この見出し以外にも、今年を通して非常に良く考えたことは、

「自分が生み出せる価値はなんなんだ?」

「自分はどんなパートナーとどんな風に仕事がしたいのか?」

「自分は何をしたいんだ?何を実現したいんだ?」

だった様な気がします。そして今は原点に帰ってきたような気がします。

「こだわりを持って仕事をして本質的な良い結果を出すことが全てなんだよなぁ」

(あえてお客様も友と呼ばせてください)
旧友の皆様、本当に今年はお世話になりました。
新しい友人の皆様、今後ともよろしくお願いいたします。

来年は、智恵と努力で良い年にしてしまいましょうね。
それに私が少しでもサポートできる様な一年になったらうれしい限りです!

2009年12月19日土曜日

企業内個人事業主

以前書いた「独立って」に少し近い内容になるかもしれません。
自分が急速に力がついた時のきっかけになったやり方があるのでちょっと書き残しておこうと思いました。
(内容は自己啓発本に時々書いてあるので珍しい考え方ではありません。知識渇望型の方が読んでも刺激になりません。一応事前に断っておきます)
働いて何年かすると「自分の市場価値ってどんなもんだろう?」って疑問必ず湧きますよね?
手っ取り早く知る方法では、天職エージェントのWEBテストなんかだと思うんですけど、私はバブル入社のワガママへたれですから、このテストで素敵な価格が出たことが一回も無かったんです。これ落ち込むだけですよね(まーた、年齢上がると、どんどん価格も下降するしね)
でもなんか口惜しい。納得がいかない。もっと自分の真の実力を換算する方法があるはずだと、変な執念出して考えたのが、「今やっている仕事、業者に外出ししたらいくらになるんだろう?」ってことでした。
要するにその一年の総量分のお金が自分の売上ってことになるのかなと。。(ちなみにこれは年収じゃない。これ勘違いしないことが大事)
ということで、これを常に念頭に入れて行動するクセがついたんです。
ちなみに似た様なことをやる人は結構多いです。でも、きっちり用心深く計算する人はそんなに多くないんです。色々、とシビアに考慮に入れないといけないことがあるんですね。
例えば、
「外部発注した場合の相場金額が高くても、それがそのまま作業者の収入になるわけではない」
「お客様は会社のブランドがあるからその仕事を自分に発注しているのでは?」
「面倒な発注手続きまでして、上司はわざわざ部外者になった自分にこの仕事を発注する根拠はあるのか?替わりの部下にやらせるよな普通。。」
「この仕事ってそもそも一定以上の量が継続的にあるものなのか?」
こんな要素をきちんと織り込んでいかないと自分の仕事の価格なんて割り出せない。
そうなると色んなことを知っている必要もあるし、研鑽しなければならないことが色々出てきます。
「会社という看板と関係なく自分しか出せない価値を作らないと発注してもらえないな。」
「言われたことをちゃんとやってるだけじゃ駄目で確実に満足をさせる何かが必要だな」
「そもそも、こいつなら大丈夫と感じる様な雰囲気や、仕事を出したくなる気持ちの良い態度ってあるよな」
「この間に入っている奴らってどんだけ抜いているのかな?それがブランド料ってことだよな」
「安定的な市場と競争力を考えなきゃってこれマーケティングそのものじゃん。勉強しないと」
等々結構あります。
でも仕事をやる時こういう視点で捉える癖をつけるとめちゃくちゃ力つきますよ。
それにこれ思わぬ副次効果もありました。
「上司との関係性が上がる」んです。
「この上司、おまえがちゃんとやらないからこっちがわりをくうんだよ」
「高い給料もらって何もできないじゃん」
って思うと腹たちますよね?
でも、上司をお客様としてみると考えが変ります。
「抜けが多いな。スキがあるな。このお客様はおいしいぜ。」
って感じになりますからね(笑)
こっちがにこやかに対応するようになれば、
自然と上司もこっちを好きになるようです。
そんな感じ。でもこれやる価値ありますよ。

オーダー・ポストイット




オーダー・ポストイットを使って、オリジナルポストイットを作ってみました。





いくつか文言のパターンはございます。

メモとして使えるポストイットならば、もらって、

「うへぇ~」

とは言われないだろうなぁと考えました。

いかがでございましょう?
そんなには悪くないと思うのですが。。
でも高いっすねぇ。。これ限りかもな。。

欲しいと思った方は一声かけてください。

但し、お客様優先です!

(こう言っておかなければ
飲み友達に絶対剥ぎ取られるからな。。)

飲み会で手持ちのお金が無い時、そっと差し出すかもしれません。

「2エッケイ札でお釣りもらえますか?お釣りは円で。。」

2009年12月6日日曜日

自分が提供する価値への勇気

時々、拝見するブログに興味深いニュースが載っていました。
(ニュースではなくブログも共感できる内容だったのでブログのリンクを載せます)

「ロッテリア「絶妙ハンバーガー」の返品率」
(ファッション流通ブログde業界関心事より)

簡単にニュースの概要をあげると、

味に不満があれば代金全額返金します、としたロッテリアの「絶妙バーガー」の返品実績が16日間で、売上累計 119万1897個で返品が2284個だったらしく、返品率は約0.2%ということとなり、
予想以上に低いクレーム率だったらしいです。
そして、ロッテリアでは、この結果を受けて、今後売り出す新商品はすべて発売後2週間の期間限定でこのサービスを実施することに決めた

とのことです。
さらにこのブログ作者の方のコメントが

要は自信をもって提供する商品、サービスであれば、返品自由をうたっても、それほど多くの返品は来ない、おそるるに足らず、むしろそれを公言する勇気で得られるメリットの方が大きいという話でしょう。

共感できるまとめ方をされています。

サービスってこうありたいなとつくづく思いました。

これは全ての仕事に当てはまる話ではないでしょうか?

確かにがんばった仕事に関係者のクレームがついて、今までのがんばりががっかりする結果になってしまうことは時々あるものです。そしてそれが怖くて、つい事前に予防線・防衛線をはってしまいたくなる。
このことはよくある話しだし、こういう衝動はわいてきても決して責められるものではないと思います。
(そもそも人は恐怖から逃げるのは基本的な本能です)

でも最初からこんなスタンスでいると、相手(お客さま等)はがっかりしてしまうんですよね。

自分が提供するサービスに自信があったら、
そしてそれを磨き続けたいという意思をもっているならば、
否定される恐怖から逃げたい、自分を守りたいという衝動に、
勇気を持って立ち向かうべきなんでしょうね。

同志の皆さん、がんばりましょうね。