2009年6月27日土曜日

どんな仕事人でいたいか

「自分はどんな仕事人でありたいか?」

この問いはこの10年間以上自分に問い続けています。

その都度、色々と考え、最適解を出したつもりなんだけど、
なぜか、暫くするとまた同じテーマについて考えさせられる。

さすがにコアの部分はぶれなくなったけど、考えるたびに
微妙に修正が加わっていく。
こういうのが自己定義の本質なのかもしれません。

そして、最近もまた「自分はどんな仕事人でありたいか?」について
自分がこだわりたいことが明確になりました。

知人達との会話がそれを誘発しました。

いつも他者との会話がきっかけとなることがあるのですが、
今回はちょっと変わっていて、
色々な知人と色々なテーマで語っていくうちに
説明のつかない心の引っかかりが膨らんでいって
ある時、急に言葉が浮かんで落ち着いたというプロセスを踏みました。

引っかかり1
ある友人がその友人である宗教家と、
「もともと人の内省を深める役割は宗教家が無料で果たしていた。
最近はコーチといった類の人間がお金をとってやっている。等々」
といった会話をしたと教えてもらった。

(その意見に反対とかいうことでなく、
自分は宗教家が無料でやっていた仕事を有料でやっている存在
なのだろうかと思った時に何かが引っかかった)

引っかかり2
(自分のライフワークにしたい)「人のゾーン」に関する書籍を読んでいて
その説明、根拠の曖昧さにいらいらしたこと

(なぜ、こんなにまでいらいらするのだろうと引っかかった)

引っかかり3
書籍出版に関するコンサルタントの講演を聴いて、
本を書くということも
自分のユニークさとその定義を深く考えることが重要である

(書籍出版も経営もキャリアデザインも一緒だなぁという感覚と
自分の定義はまだまだ甘くないだろうかと引っかかった)

そして、それらの引っかかりがスッキリする瞬間がきた。
知人と話をしていた時だ。

知人:
「やっぱりキャリアのスタート期に何をしていたかって後々引っ張るよねぇ。
コンサルタント、教育屋、製造、営業とかね。
それに業種業務だけでなく、どんな会社育ちかとかね。
自分なんかリ○○ート育ちが今だに抜けてない気がするもん。」

僕:
「それって絶対あると思いますね。自分はこれでもSEあがりですからね。
今は講師とかコーチとかやってますが、
自分の仕事のアプローチはエンジニアのそれだと思います。。」

その時、「あっ」と思った。

自分は能力開発の分野で、

宗教家でもなく、研究学者でもなく、知っている知識を伝える講師でもなく、
経験に基づく持論提唱屋でもなく、

エンジニアでいたいんだ。

あくまで実践的に働きかけて結果にこだわることができて、
でも、提供するソリューションやアイデアには
きちんとした知識に基づいた理がなくては駄目。

そんな「エンジニアみたいな能力開発屋」でいたいんだと思い当たりました。

そしてその瞬間、ひっかかっていた数々のものが落ちて
すっきりとした楽な気持ちになりました。
そう考えると自分の行動・学習パターンも矛盾がありません。

今回の気づきは何気に良かったなー。
脳が勝手にバックグラウンドで考えを熟成していった感覚があり独特でした。

でも、SE職をあんなに嫌っていたのに、
自分の仕事人としてのあり方にこんな影響を与えていたんだ。。
面白いもんだ。。

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