2009年1月9日金曜日

やらないというリスク

今日ニュースを見ていたら、オバマ大統領がこんなことを言っていたそうです。

「このまま何もしなければ、この景気後退は何年も続くだろう。(だからこの対策を打つんだ)」

それを見た時に会社員時代のあることを思い出しました。
それは、私が管理職になるためのアセスメントを受けることになった時の上司のアドバイスです。

「リーダーはもちろん色々なリスクを考慮に入れて行動しなければならないが、案外忘れられているリスクは、【それをやらないことで起こるリスク】なんだ。人はリスクを避けるために行動をしないことを選択する事が多いけど、実は行動しないこと自体がリスクになることを考慮に入れていない人が多いもんだよ。」

これは、行動する前にいちいち理屈をつけて消極的になるクセがあった私にはインパクトのあるアドバイスでいまでも肝に銘じています。

勿論、なんでも考えずに行動すればいいってもんじゃないです。それは今でも私の嫌いなやり方です。
でも行動しないことで失うことをきちんと意識しておくことは絶対必要ですよね。行動しない決断をしてそれで失うものが出たとしたら、その責も負うてこその決断ということなんだと思います。

さて、日本の政局はどうでしょうか?事を荒立てないように国民の機嫌を失わないように余計なことを(行動を)しないことを選んでいる与党。ヘタな発言をして追い風を変えたくないのでひたすら与党のあげあしを取ってこの厳しい環境を切り抜ける提言(行動)をしない野党。
行動しないことで失うモノを意識してくれているといいのですが。。

会社でも家庭でも恋愛でもこういうことってあると思いませんか?

決断することを恐れて決断しないままにしているというのも、実は重要な決断をしているってこと何ですよね。

1 件のコメント:

Unknown さんのコメント...

その上司いいこといいますね。
何でもかんでも変化すればいいってもんじゃないですからね。
変化すること、しないことも考えた上で「変化しない」ということが重要です。
友人の老舗の和菓子屋のせがれは「伝統って変えないって決めたこと以外は全部変えること」っていってました。