2009年12月31日木曜日

2009年総括

今年ももうすぐ終わりですねぇ。
ちょっと今年を総括してみようと思います。

●3年目の迷い

今年は独立して3年目でしたが、大いに迷った気がします。

昨年の11月位から、長々と、「自分はいったい何をしたいんだろう」と考え込んでいました。
なんとなく、独立前に描いた線路の上をただ粛々と進んでいただけの様な「なんかつまらないな」という感覚に襲われたのです。

人の変革に関して研修というソリューションの限界を一部感じてしまったこともあったかもしれません。

そんな中「今年は3年目。自分の殻を破って違うことをしよう!」と思いました。

エッケイon 2nd シーズン】などと大きなことを言ってましたっけ。。

●リーマンショックの波を軽くかぶり

今年の自分のチャレンジとして、その時目指したのは、「新しい顧客を増やそう!(新しい世界を知ろう)」だったのですが、不況下の企業の教育投資は抑えられる一方。。よくて「昨年を維持」、よくあるパターンは「今年は中止」「新規の企画チャレンジなんて殆ど通らない」感じでした。

そんな中、自分的にはショックだったのは、昨年、かなーり手ごたえを感じることができたオリジナル研修が今年は中止になったこと。お客様の経営状態を拝見すると「そりゃそうだわな」と言いたくなるほど苦しい戦いをしてました。

この経験の中で学習したことは、


「お客様の経営が繁栄するから(教育)投資の原資があるんだ」


「このソリューションは会社活動に寄与するんだという確信を与えるようなインパクトが必要なんだ」

「自分の様にエクスターナルな人間ではなく、会社組織の中で能力開発・育成に本気で体を張り、かつ頭を絞る人がいないと組織のそれは簡単に滅びてしまう恐れがある」

ということでした。

●投資の年

こんな状況でしたから、

「どうせ仕事が抑制されている状態なら、次に繋がる投資の年にしよう!」
私もあっさり方向転換です。いやーっ、色々やりました。

・スキル開発:
 
Emotional Intelligenceのプロファイリング訓練、NLPのリハビリ

・ソリューション開発、キャリアの見直し
 
沖縄一人合宿

・新しい仕事:
 相手を選ばないエグゼクティブコーチング、
女性ワークショップファシリテーション

・パートナー探し
 選定用の模擬研修、模擬コーチング等、何回も腕前を試されました。

結果的に年初には想定もしていなかったスキルや可能性を獲得できたり、自分の活きる道の方向性も(うっすらですが)見え始め、信頼に足るパートナーもいくつか出会うこともできました。

逆にそれとは反対に自分の新しい可能性を開くためのチャレンジがいかに消耗が激しいのかも実感しました(非利き手の仕事なんでしょうねぇ)。本当に今年は疲れました。。

●リピーターが助けてくれた

そんなこんなで、成長はともかく今年は事業的には芳しくない1年となる予想だったのですが、年の終わりに近づくにつれ、昨年お付き合いのあったお客様からリピート案件や新規案件のお声がかかり、結構終盤に捲くることができました。お蔭様でありがたい終盤戦となりました。

この見出し以外にも、今年を通して非常に良く考えたことは、

「自分が生み出せる価値はなんなんだ?」

「自分はどんなパートナーとどんな風に仕事がしたいのか?」

「自分は何をしたいんだ?何を実現したいんだ?」

だった様な気がします。そして今は原点に帰ってきたような気がします。

「こだわりを持って仕事をして本質的な良い結果を出すことが全てなんだよなぁ」

(あえてお客様も友と呼ばせてください)
旧友の皆様、本当に今年はお世話になりました。
新しい友人の皆様、今後ともよろしくお願いいたします。

来年は、智恵と努力で良い年にしてしまいましょうね。
それに私が少しでもサポートできる様な一年になったらうれしい限りです!

2009年12月19日土曜日

企業内個人事業主

以前書いた「独立って」に少し近い内容になるかもしれません。
自分が急速に力がついた時のきっかけになったやり方があるのでちょっと書き残しておこうと思いました。
(内容は自己啓発本に時々書いてあるので珍しい考え方ではありません。知識渇望型の方が読んでも刺激になりません。一応事前に断っておきます)
働いて何年かすると「自分の市場価値ってどんなもんだろう?」って疑問必ず湧きますよね?
手っ取り早く知る方法では、天職エージェントのWEBテストなんかだと思うんですけど、私はバブル入社のワガママへたれですから、このテストで素敵な価格が出たことが一回も無かったんです。これ落ち込むだけですよね(まーた、年齢上がると、どんどん価格も下降するしね)
でもなんか口惜しい。納得がいかない。もっと自分の真の実力を換算する方法があるはずだと、変な執念出して考えたのが、「今やっている仕事、業者に外出ししたらいくらになるんだろう?」ってことでした。
要するにその一年の総量分のお金が自分の売上ってことになるのかなと。。(ちなみにこれは年収じゃない。これ勘違いしないことが大事)
ということで、これを常に念頭に入れて行動するクセがついたんです。
ちなみに似た様なことをやる人は結構多いです。でも、きっちり用心深く計算する人はそんなに多くないんです。色々、とシビアに考慮に入れないといけないことがあるんですね。
例えば、
「外部発注した場合の相場金額が高くても、それがそのまま作業者の収入になるわけではない」
「お客様は会社のブランドがあるからその仕事を自分に発注しているのでは?」
「面倒な発注手続きまでして、上司はわざわざ部外者になった自分にこの仕事を発注する根拠はあるのか?替わりの部下にやらせるよな普通。。」
「この仕事ってそもそも一定以上の量が継続的にあるものなのか?」
こんな要素をきちんと織り込んでいかないと自分の仕事の価格なんて割り出せない。
そうなると色んなことを知っている必要もあるし、研鑽しなければならないことが色々出てきます。
「会社という看板と関係なく自分しか出せない価値を作らないと発注してもらえないな。」
「言われたことをちゃんとやってるだけじゃ駄目で確実に満足をさせる何かが必要だな」
「そもそも、こいつなら大丈夫と感じる様な雰囲気や、仕事を出したくなる気持ちの良い態度ってあるよな」
「この間に入っている奴らってどんだけ抜いているのかな?それがブランド料ってことだよな」
「安定的な市場と競争力を考えなきゃってこれマーケティングそのものじゃん。勉強しないと」
等々結構あります。
でも仕事をやる時こういう視点で捉える癖をつけるとめちゃくちゃ力つきますよ。
それにこれ思わぬ副次効果もありました。
「上司との関係性が上がる」んです。
「この上司、おまえがちゃんとやらないからこっちがわりをくうんだよ」
「高い給料もらって何もできないじゃん」
って思うと腹たちますよね?
でも、上司をお客様としてみると考えが変ります。
「抜けが多いな。スキがあるな。このお客様はおいしいぜ。」
って感じになりますからね(笑)
こっちがにこやかに対応するようになれば、
自然と上司もこっちを好きになるようです。
そんな感じ。でもこれやる価値ありますよ。

オーダー・ポストイット




オーダー・ポストイットを使って、オリジナルポストイットを作ってみました。





いくつか文言のパターンはございます。

メモとして使えるポストイットならば、もらって、

「うへぇ~」

とは言われないだろうなぁと考えました。

いかがでございましょう?
そんなには悪くないと思うのですが。。
でも高いっすねぇ。。これ限りかもな。。

欲しいと思った方は一声かけてください。

但し、お客様優先です!

(こう言っておかなければ
飲み友達に絶対剥ぎ取られるからな。。)

飲み会で手持ちのお金が無い時、そっと差し出すかもしれません。

「2エッケイ札でお釣りもらえますか?お釣りは円で。。」

2009年12月6日日曜日

自分が提供する価値への勇気

時々、拝見するブログに興味深いニュースが載っていました。
(ニュースではなくブログも共感できる内容だったのでブログのリンクを載せます)

「ロッテリア「絶妙ハンバーガー」の返品率」
(ファッション流通ブログde業界関心事より)

簡単にニュースの概要をあげると、

味に不満があれば代金全額返金します、としたロッテリアの「絶妙バーガー」の返品実績が16日間で、売上累計 119万1897個で返品が2284個だったらしく、返品率は約0.2%ということとなり、
予想以上に低いクレーム率だったらしいです。
そして、ロッテリアでは、この結果を受けて、今後売り出す新商品はすべて発売後2週間の期間限定でこのサービスを実施することに決めた

とのことです。
さらにこのブログ作者の方のコメントが

要は自信をもって提供する商品、サービスであれば、返品自由をうたっても、それほど多くの返品は来ない、おそるるに足らず、むしろそれを公言する勇気で得られるメリットの方が大きいという話でしょう。

共感できるまとめ方をされています。

サービスってこうありたいなとつくづく思いました。

これは全ての仕事に当てはまる話ではないでしょうか?

確かにがんばった仕事に関係者のクレームがついて、今までのがんばりががっかりする結果になってしまうことは時々あるものです。そしてそれが怖くて、つい事前に予防線・防衛線をはってしまいたくなる。
このことはよくある話しだし、こういう衝動はわいてきても決して責められるものではないと思います。
(そもそも人は恐怖から逃げるのは基本的な本能です)

でも最初からこんなスタンスでいると、相手(お客さま等)はがっかりしてしまうんですよね。

自分が提供するサービスに自信があったら、
そしてそれを磨き続けたいという意思をもっているならば、
否定される恐怖から逃げたい、自分を守りたいという衝動に、
勇気を持って立ち向かうべきなんでしょうね。

同志の皆さん、がんばりましょうね。

2009年11月20日金曜日

下手ウマなリフレーミング

皆さんは「リフレーミング」という言葉をご存知でしょうか?
人は何か認知したり思考したりする時には、遭遇した体験や客観的事実に何らかの意味づけをします。
この意味づけする際の個人の観点を「(心理)フレーム」と呼びますが、
「リフレーミング」とはその人が持つ「フレーム」に修正を加えてしまうことを言います。

この「リフレーミング」テクニックは訓練して見につけておくと、とってもパワフルで役に立ちます。
まぁテクニックといっても、ちょっとレベルの高いプロフェッショナルな人びとは自然と身につけているものです。ちょっと自分の周りを見回しても、ビジネス、CM、お笑い、ドラマ、映画等々、そこら中に溢れています。極端に言えば営業的な商談なんてリフレーム合戦」と言えるかもしれません。
(前置きはこんなところにしておいて、)またしても電車の広告の話。


電車に乗っていたら扉広告にまたしても面白いコピーを発見しました。ドコモのCMです。

「OSもPC本体も大切ですが、通信会社も大切です」

OSも大事だよね。ふんふん。PCも大事だよね。ふんふん。そうそう通信会社もね。ふんふん。。。ってなんで通信会社なわけ?この流れつながりでは通信でしょうううが?」という感じ。

まぁ、論点のすり替えって奴ですよね。ある意味これもリフレーミングの一種だし、催眠技法もこういうやり方をしたりします。このすり替え、さりげなくタイミング良くやるとものすごいパワフルな技になるのですが、これはあからさま過ぎますね。

でもその分わざとらし過ぎて、かえって笑えます。なかなかやりますね。

女性だらけの

昨日、おとといと、オール女性のワークショップのファシリテーションをしました。

なんせ相手が全員女性というのは初めての経験だったので、最初彼女達の前に立った時は説明がつかないが確実に存在する妙なパワーを浴びて、完全アウェー感で圧倒されてしまいました。

でも、今更格好つけてすましたって、どうせおっさんですから(そもそも何意識しているんだ(笑))
「まっ、自分らしいスタイルを出す以外にやれることはあまり無いんだ」
と(おっさんらしく)開き直って、ファシっているうちに余計なことは全く気にならなくなりました。

いざやってみると、普段のファシリテーションと変わらず、こちらの進め方に好感を持ってくれた人はそいうオーラを出してくれるし、そうでない方はクールなオーラを、やる気の少ない人は面倒くさいオーラを漂わせてくれます。

でもそのうち、あるポイントを越えたところで場の空気がやわらかい一体感を醸しだしました。
参加者それぞれが相互に影響を及ぼしあって好転していく瞬間です。
場のエネルギーが高くなり、参加者の表情がエネルギーを持ち始めます。
(この状態が表情に出る様は女性たちの方が顕著で華やかかもしれないなと思いました)

結果も上々。参加者も満足感高かったようで安心しました。
(最初依頼された時は全く成功イメージがわかず、どうしようかと思いました)

いい経験させてもらいました。この経験を生かして、婚活集会のファシリテータとして商売の第二の柱にでもしましょうか。(とすぐ調子に乗る。。)

追伸:
最近、twitterを始めました。(このブログの右に載ってます)。
案外、自分に向いているかもしれません。

2009年10月25日日曜日

私は父であり。。。

この間から、電車のトビラにあるシール広告が気になっています。

エスタックイブの宣伝なのですが、そのコピー文が、

「私は、父であり、マネージャーであり、夫であり、、、
私は、母であり、デザイナーであり、妻であり、、、」

とあるのですが、
(うらおぼえなので間違ってたらごめんなさい)

コンセプト的に、
「人には色々役割があり、そうそう風邪で体調崩してちゃいらんない」
というメッセージで
共働き子供ありの夫婦(働きざかり)層の共感形成を図っていると思うのですが、

私が興味がひかれるのは違うことです。

それは、役割の順番です。

父や母であることが一番先に来るのですが、夫や妻であることは職業の次に来ていることです。

私もこの層でありますが、この順番は認めたくは無いものの、なんとなくわからないでもないって感じかもしれません。

ライターさんは意識してわざと書いてるんですかねぇ。。笑えます。

でも、男の方の、「(職業は)マネージャーであり」ってなんでしょうか。。ちょっと旧式ニッポンサラリーマンみたいですね。
本当の意味で「ちゃんとしたマネジャー」であるならば物凄い腕前ってことだし、
階級的にマネージャーなだけだとしたらそれをキャリアアイデンティティにするのはキツイとしかいいようがないです。。

職業的に細かいところにこだわりすぎか(笑)

言語化はいっぱいせないけまへんね

今年はコーチングの仕事が多いです。

元々、コーチングはビジネス的に難しいので積極的にビジネスとして取組んでいなかったのですが、信頼できる元請のパートナーができたおかげで自然と案件が増えてきた結果です。
(ちなみにキャリアデザインに分野を絞った形のコーチングは相当数やってます)

そして、今年、コーチングを数多く実施して改めて感じたのは、「言語化はできるだけいっぱいした方がいいな」ということですね。

言語化といっても難しいことではないです。質のよい対話や質問ができるパートナーや仲間と興味のあるテーマについて深い会話をすればいいだけの話(コーチング以外にも方法は色々ある。コーチングはその一つに過ぎません)。

言語化の対象は色々。自分のこと、家族のこと、仕事のこと、部下のこと、会社のこと、社会のこと。。。

どれも大事ですけど、せっかくコーチングをするならば自分のことを深く語った方がいいでしょう。

若者だと、言語化をすることにより、「いかに自分をよくわかっていなかったか」を認識することが多いです。これは自分らしいキャリアを実現するための大事な一歩になります。

ベテランから経営者クラスになると、言語化を重ねると、余計なものが削ぎ落とされてどんどん言葉がシャープになります。もともと培ってきた経験に応じて、深みもオーラもどんどん出てくることが多いです。

ある方に言わせると、
他者に対して言語化をする行為こそがアイデンティティを確立(構築)する重要なプロセスなんだそうです。
(一般に我々は自分の中を掘り下げ分析すると隠れていたアイデンティティが見つかると考えます)

こういう変化を側でライブで味わえるのがコーチの特権ですね。

(色々自分でわかった気になっている人はご注意あれ。固くなっている人ほどそう考えるケースが少なくないです。こうなるとコーチングは機能しにくいです。ビジネス有名人等の強烈上目線系のセミナーや勧誘カリスマのいる宗教の方が影響を与えてくれるかもしれません。刺激強いですからね(笑)
コーチからすると、自分で結構内省しているのに「いや、まだ自分には思考の壁が多くあると思ってます。よろしくです」なんてクライアントに言われると身が引き締まっちゃいます。時々経営者クラスでいます。怖いですよー)。
かくいう私は、この間、コーチングパートナーの会社の対話合宿に参加して、色んな角度の質問に応えるうちに自分が意識していなかった重要な思考にいくつも気付かされてしまいました。
自分をわかった気になって、洞察力が下がっていたかもしれません。。反省しよっと。

2009年9月25日金曜日

独立って(専門⇔信頼、できる⇔食える)

ちょこっと私の現時点で考える、

「独立してやっていける人と、そうでもない人」

についての意見(というより経験に基づく感想かな)を書いてみます。

(わかっている人には当たり前かもしれませんが、案外誤解している人もいますんで、人によってはお役に立てるかと。。)

(場合によっては独立をプロと置き換えた方がわかりやすいかもしれません。これは企業に属している人でも言えることですし、経営者には言えませんが会社に置き換えると案外通じちゃったりしますからね。)

(身一つで食べていける存在になりたかった私を含めて)独立志向の強い若人がよく意識しがちなのが、
「いかに自分の専門性を高めるか?」というテーマですよね。

そして、その観点で自分のキャリアを振り返り、
「ああ、こんなしょうもない仕事では専門性が身につかない。。最悪だ。。」とか、「自分はテーマに一貫性の無いプロジェクトに行き当りばったりでアサインされている。。将来が不安だ。。」
ってなりませんか?
私も当時そんな悩みで悶々とした日々を過ごした経験があります。

確かにフリーランスとして身を立てるには、「あなたはどんなスペシャリティがあんの?」というクライアントの問いに真正面から応えることは重要です。だから、自分の専門性を意識しないでキャリアを長いこと過ごしてきた方はどっかのタイミングで自分のキャリアに専門性というか一つの意識的なテーマ・方向性を設定して仕事に取組んだ方がいいとも思います。

ただ、私の実感としては、専門性にばかり目を向ける前に、どんな仕事においても、

「相手から仕事で信頼される」

という点が前提の前提として非常に重要だなと思います。

「専門力ありきの前に信頼ありき」

といった方が頭に残りやすいでしょうか。。

クライアント、上司、先輩、仕事のパートナー、なんでもいいです。先ず、信頼に足る人物と認知されないと、いい仕事が回ってこない、いい仕事が回ってこないと何を専門として立てるかのヒントや確信も得られないし、実力も蓄積されないんですよね。

でも若いうち(キャリアの前半という広い期間でも言えるかな)って
「専門性、専門性、専門性」って焦ちゃって、この大事な前提を疎かにしてしまう人多いんですよね。

「この仕事は自分の専門性につながらないから適当に逃げよう」とか「首突っ込まない様にしよう」としてしまう。(私も当時そうでした。)

この行為は案外逆説的にリスク的な行動かもしれません。結果的に漂うことになって薄いキャリアになります。こわいです。


それに似た話で、

「独立してやっていくためには、能力を極めて高いレベルの仕事ができるようにならなければ」

と武士のようにひたすら自分の武器(スキル)を磨き続ける人がいます。
これも決して間違っていませんが、私の感想では、

「できる?」より「食える?」の方が重要な観点の様な気がします。

(これは、独立している知人が少ない人、事例が少ない会社文化の人が良く陥りがちな話です。)

スキルを極め続ければある時パァっと自分が輝き始めてお金が転がり込んでくるということは殆ど無いと思います(←独立しても大丈夫という確信に至れるという意味の比喩ね)。
力を上げることも大事ですが、
「市場のニーズは?」「ビジネスモデルは?」「適正なプライスは?」「どうやってクライアントor具体的な案件にリーチする」「事業継続性は?」
といった(広報広告ではなく本質的な意味での)マーケティングが重要ですし、その中にはコミュニケーション、交渉力も含まれると思います。

私もひたすら芸を磨き続ける時期があったのですが、いくら磨いても、独りでやっていく確信には至れませんでした。

「このやり方や案件を作り持続できれば食べていけるな」という具体的な収入の道(及びその持続可能性かな)が見えた時にようやく「独りでやっていける」と確信できました。

「食える見通しはついた?」

網羅的なガイドにはならないですが、頭に入れておくと役に立つかもしれません。(そうだといいなぁ)
専門⇔信頼、できる⇔食える、似てるんですけど微妙に違うんですよね。

2009年9月18日金曜日

オートマティズム

「我々はまだオートマティズムを手に入れていないんだ」

僕が好きなサッカーの監督モウリーニョ(現インテル)がインタビューでこたえていたそうです。

この言葉が妙に心に響いてしまいましたね。

というのも、仕事で組織変革やチームビルディング系のファシリテーションをする関係で、

「いいチームってなんだろう?」

って年中考えているんですけど、

「深いレベルでのビジョン(イメージ)共有」、そしてそれに至る「戦術理解」、「スムーズな相互連動性」がすごく重要なんですよね。

そういう良いチームのお手本って、やっぱりチームスポーツの優れたチームなんです。
(野球とか指導者がゲームの途中でインターセプトできるようなスポーツのそれは現代ではあまり参考にならない気がします。できれば時間制で、ゲームが開始したら基本はチームメンバーに任せるしかないというスポーツが現代のチームのお手本になりうるのではと思ってます。

さらに、昔は決められた戦術をきちんと言われた通りに動くことを反復訓練していれば結果が出せた時代もありますが、最近のスポーツは戦術の研究が進んでいて、試合展開によりめまぐるしく方針転換が求められるので、個々の選手が試合中に思考しなければならない。チームビルディングのお手本は戦略性の高いスポーツのものが良さそうといえるかもしれません。)

繰り返しになりますが、

「深いレベルでのビジョン(イメージ)共有」、「戦術理解」、「スムーズな相互連動性」、さらに(現代では)「外部環境の変化を敏感に察知して、都度応じる戦略を思考できる」

これが良いというか素晴らしいチームの理想になると思うんです。

さて、いったいどういう風にそんなチームを作るんでしょう?すごいことですよね。

でも、サッカーを見ていると名将と呼ばれる監督はやってのけます。特に欧州の名将は結構ロジカルに方法論としてこれを実践しているようです。というのも非常に再現性(チームが変わっても結果を出している確率)が高いからです。

とまぁ、殆どは私の勝手な思い込みが入った興味ではあるのですが、
上記のモウリーニョ監督の言葉は、良いチームのチェックポイントとして、(高度な)連動性が出来ているかを重視していることが読み取れます。一度、彼の講演でも聞いてみたいものです。ためになると思います。

また、この話、チームに限らず個人のパフォーマンスにも同じことが言えたりします。
人は自分の中に色々な思惑、欲求、相互葛藤を抱えています。それらを統合して一つの目的を果たすために行動することが重要なんです。あまりパフォーマンスが高くない(もしくは活性度が低い)人は、自分自身の中のオートマティズムができていないと私は考えていたりします。
だからコーチングにおいても同じような発想でクライアントに働きかけたりしています。

この「オートマティズム」というキーワード、大変気に入りました。

多分仕事で暫く頻出すると思うので、もし仕事仲間でこのブログ見ている人がいたら、

「(ああ出た出た)」

とニヤニヤしないでくださいましな。

2009年9月7日月曜日

目の若さは脳の若さ?

先日、エグゼクティブコーチングでパートナー関係にある会社さんが、クライアントである経営幹部を招待したイベントに参加しました。

その際に参加者の方々全員のスピーチを聞く機会があったのですが、感じた大きな感想は一つ、
「皆、目が若い。活き活きしている」という点でした。
当然のことながら「社会的ステータスが高い人は一様目が活き活きしている」なんて気持ちの悪いおべんちゃら発言をする気は全然ありません。結構にごった目の人もいっぱいいます。(そんなのテレビつければよく分かりますよね(笑))

近頃、つくづく感じるのですが、目が活き活きしている人は何か本物なものを持っている確率が高いと思います。それが、社会的ステータスが高い人だけではありません。社会ステータス的には高くない職業の人だって、場合によっては犯罪者だって、目に輝きのある人は何かあるなという風に感じます。

最近頻繁に、目の輝いている年配の人と結構付き合う様になって思うのは、
「目の輝き(私は脳の若さと同義と考えています)は年齢に関係ない」
ってことです。

最近、高年齢や若年令関係なく目に輝きの無い人が本当に多くなっています。そして、それがどんどん低年齢化しています。ちょっと心配です。

ちなみに、今回の話は、きらきらした目の若者像を押し付けたがっているおっさんのそれとは違うつもりです。脳が不活性化な状態で長い年月をすごしてしまうとリハビリが大変になるというコーチ的な心配に基づいています(笑)

でも、小学生以下の子供達の目はわけわかんない位にキラキラしてますね。
娘を迎えに保育園に行くと、キラキラした目の子供に取り囲まれる時があり、妙に動揺してしまいます(笑)

さて、そういう自分の目はどうだろうね。。
(ハイジんちの)ヨーゼフばりにどんよりしているかな?(でも彼?は何か持っているな。。)

五感の一感覚を抜くと

先日、オーディオメーカー関係の知人の好意で

「全く音の反響しない部屋」
(何でも音響機器を作る際のテスト等で必要性の高いものなんだそうです)


に入ることができました。

感想としては違和感に尽きると思います。

声等の音が吸われてしまい、跳ね返って響くということが全く無いんです。
唯一の反響は、自分の頭の中(おそらく頭蓋骨等)の跳ね返りだけです。

ですから、他人としゃべっていても

自分だけが一人で呟いているというか、

頭の中の独り言が外に漏れているかの様な感覚になります。


「エッケイさん、しばらくこの部屋に一人で閉じ込められたらおかしくなりますよ」


と知人はニヤリと笑いながら話してくれましたが、言っている理由が良く分かりました。

なんか、不思議な違和感、(他の感覚が鋭敏化するのでしょうか)野生動物的な用心深さというか感覚が研ぎ澄まされる感じになります。

この感覚は、そうダイアローグ・イン・ザ・ダークを経験した直後と似ています。
(ちなみにダイアローグ・イン・ザ・ダークとは、全くの闇の中を探検するというイベントで、日本を含む世界中で評判を呼んでいる体験イベントです)

普段何気なく頼っているであろう五感の一つを奪われるだけで、こうも不思議な感覚にとらわれるんですね。
五感の一つを封じてみる。これだけで、五感を研ぎ澄ます訓練になりそうな気がします。

皆さんも試してみてはいかがでしょう?
(普段仕事で五感を使わない人にも良い影響をもたらしてくれるような気がします)

2009年9月1日火曜日

スキルか遺伝か

今回の選挙はえらく極端な結果になりましたね。

それはさておき、選挙結果のテレビ番組で初めて、
小泉首相のご子息の小泉 進次郎氏を拝見しましたが、その話しっぷりは父親にそっくり瓜二つですね。それを見て、知りたくてしょうがなくなったのは、

果たしてあのそっくりぶりは

「似るための訓練の結果なのか?」or「遺伝なのか?」です。

非常に興味深いです。

私が拝見するに、あれは訓練で模倣可能なスキル的なものだからです。

でも遺伝じゃないとも言い切れないし。。どっちなんでしょうね。

腕のいいトレーナーなり指南役がついているのかな。。

田中真紀子さんが父親の地盤をついで議員になった時に
急に角栄弁になったのを見て驚愕した記憶がよみがえって懐かしいです。

彼女もお嬢さん育ちだったろうに、いきなり田舎オヤジ系キャラになる時に抵抗は無かったのかな。。

ちょっと職業的な観点で見てしまいました。

2009年8月28日金曜日

予想外のコンタクト

先週の話ですが、ある会社さまから「ちょっと話をしませんか?」とメールをいただきました。

全く思い当たるところがなかったので、

「はて?営業的広報がいまいちな私とどうやってつながったんだろう?どなたかの御紹介かな。。」

と興味深々でご訪問しました。そこで、お会いして、
「どうやって私を見つけたんですか?」とお聞きしたら、
答えは私の所属しているインデペンデントコントラクター協会(NPO)の会員紹介サイトからだったそうです。

なるほどとは思いましたが、これは全くの予想外でした。なぜか?

私の自己紹介ページの自己写真部位がアニメだからです。(これです
固めな方や仕事的に冒険したくない(する余裕がない)方にはちょっと不真面目に感じると思うんですよね。

別にふざけているわけではないんですが、
この協会に所属しているIC(フリーランス)で教育に属している人はかなり多いんです。
おまけに、掲載されているテキスト情報は似たり寄ったりで差別化なんて難しく、これを営業チャネルにするのは難しいと判断したわけです。
(現実、この協会に入会したら仕事がいっぱい入るのではと期待していた方が失望して脱会されるケースがあるそうです。
でもね、マーケティングや営業はそんな甘いもんじゃないですよね。期待しすぎだし世間に甘えがあります。独立は腕が優れているかだけでは駄目で、(営業的にも)食える算段がきちんとついているか(もしくは飢えてもいいからやりたいか)どうかがものすごく重要です)

そういうわけで、どうせ載せるなら「こんな奴もいるんだ」と印象に残るだけの方が自分らしいなと考えてのことです。

聞いたところによると、逃亡犯追跡用のモンタージュも写真よりも似顔絵の方が発見率が高いそうです。写真は比較的左脳活動を喚起させてデジタルに差異部分にシビアになる(クリティカルに判断する)そうなんですが、絵は右脳活動を喚起させて共通部分にフォーカスしたり差異部を自動的につなげて考えてくれるからなんだそうです(どこまで本当かはわかりません)。

(変な小理屈はともかく)
とういうことで、なぜ私にたどりついたかは判明したのですが、かえって、あの絵から「こいつと話をしてみようかな」と判断したこの方の勇気or感性にかえってリスペクトしてしまいました(笑)
こんなこともあるんですね。

でもすごくうれしかったです。
能力開発の分野でやる気を持っている方や自分の組織のメンバーを成長させたいとがんばっている方(、もしくは個性的な方)と腹を割った話ができることは、私のモチベーションでもかなり上位に属しているんです。根拠無く、仲間感が出るんですよ(笑)
ただ、フリーランスってそうそう広報活動に時間を使えないんで顔が売れず、上記の様な機会はそんなにないんですよね。。
だからこういう機会大募集です。発注とかまぁどうでもいいです。
とりあえずいっかいダイアログしましょう。気に入ってイメージが湧いたら案件化しましょう

そんなわけで、うれしくて話すぎちゃったかもしれません。。
(結構、これが失敗の元なんだよな(笑))

2009年8月5日水曜日

ある老仕事人の思い出

傘を干そうと広げてみたら、骨が曲がっていたので修理しました。
(安い折りたたみ傘ですが、自分はものを簡単に捨てられないタイプです)
骨にペンチを当てていたら、急にあるおじいさんの顔が鮮やかに浮かんできました。
私が子供の頃(幼稚園~小学生)、そのおじいさんは近所を旧いリヤカーひいて、
包丁研ぎや色々な家庭用小物の修理をして生計を立てていた様です。
黒いめがねをかけ夏は白いランニングシャツで腰に使い古された手ぬぐいをぶら下げていましたっけ。
彼は当時70を越えていたでしょうし、どちらかというと小柄で痩せ型の男性でしたが、
受ける印象は力強い感じでした。気力的なものがそう感じさせたのかもしれません。
私の母が彼を気に入っていて仕事を頼む関係か、
よく私の家の道路の前にござをひいて座り込んで包丁を研いでました。
私は当時(今も?)人見知りでしたし、
新興住宅街に現れる人物としては(昔とはいえ)違和感のあるお人でしたから、
彼と殆ど口をきいたことはありませんでしたが、
母が彼と話ていたのをまた聞きしたところによると、
彼は戦時出兵体験者で、帰国後、(本人曰く)頭が悪くやれることがないんで、
この仕事をしているとのことでした。
でも、僕の印象では、彼は真っ黒に日焼けするまで精力的にリヤカーを毎日引いて移動し、
頼まれた仕事にものすごく集中していて殆ど休んでいるシーンを見たことはありませんでした。
「もったいない」と良く口にして、どんなもんでも修理しきってやるというオーラも出まくってましたっけ。
仕事も丁寧で細かい智恵がよく施されていた記憶もあります。(本当に頭が悪かったんでしょうか。。)
(毎日フロー状態だったんだろうな)
たまの仕事の節目に、私の母から一杯の冷水をもらい、
(ほんとうに)美味そうに飲み干す様は今でも記憶に鮮明です。
取るに足らない記憶のはずですが、こうも記憶に深く刻まれているのはなぜなんでしょうね。
なんか、すごく大事なものの気がするんです。
彼のことを思い出すと、尊敬の念とあったかい気持ちが湧きおこります。
彼の仕事する様は非常に美しかったと今にして思います。
あんなオーラが出せる仕事人になりたいなぁと今改めて感じました。

2009年7月27日月曜日

人を教える人は止まった人か?

ここ数年、若手~中堅社員の研修講師をしていて、

彼らの悩みとして多く出てくるものの一つに、
「後輩を育成しろと言われているが、まだ自分を伸ばすので必死で、正直下のことなんか構っていたくない」
という話が良く出てきます。

これに関しては、正直、自分の若い頃を考えると同様の気持ちを持っていたこともありますしそんな彼らを責めることはできません。

でも今、人の成長に携わる仕事をするものとしてこの話を聴くと少々違和感を感じるようになりました。

またそれとは逆に、中堅~上位役職者が「俺もそろそろ色々な面で後進を指導しなくてはな」なんて構えるのも同様の違和感を感じます。

前者と後者の話双方に、
「人の指導育成は充分な知識と経験を持ってからじゃないとできない」
というフレームを感じるからです。

また、そのフレームの中に「成長がある程度終息してきて、さぁ覚えたことを知らない奴に教授したろうか」という臭いを漂わせている人も少なくないのも感じます。

でも、自分自身、年を取ってもやはり変わらず感じるのは
「高いところにいる人(多くはそんな目線になっている人)に別に教えてもらいたいなんて思わないし、その人が本当に素晴らしいことを教えてくれるのかこの時代は特に疑わしいもんだ」

「俺も人に教えるレベルになったな、なんて自信はいつまでたってもつかないなぁ」
ということです。

私は年をとってもトンガリ小僧なのかもしれませんが(笑)、
じゃ、自分はどんな人に教えを請いたいかというと、
「(若かろうが年寄りだろうが)今も成長を続けている人(もしくはそんな意欲を捨てていない人)」
です。

違う言い方をすると、
「自分も成長しながら同時に人も育てられる人」
を若手~中堅の方には目指してもらいたいなと思いました。

冒頭の様な悩みを持ってらっしゃる若手の方々、そう構えるもんでもないですよ。

その人のなんらかの役に立とうとする位はベテランじゃなくても出来るし、
(そう、同期や後輩ですら師になり得ます)
人に教えることによって自分のレベルを一層引き上げることができる逆教育機能もあるから
実はお得なんです。若いうちから育成力鍛えられるますしね。

ただ、「教える立場の人はとにかく(鵜呑みに)偉い人なんだ」っていう
日本の学校教育で組み込まれたフレームは捨て去りましょう。

その幼少期のフレームが、逆に教える立場になった時にあなたの感性を鈍らせます。
教わる人に対し無条件に自分に従うことを(無意識に)押し付ける恐れもあります。
そんな人最悪でしょ?それだけは気をつけないとね。

2009年7月15日水曜日

10年目

昨日まで色々と仕事がらみでばたついていましたがようやく落ち着いてきました。

今日は久々に自由作業の日。
当面の仕事ノルマも無いので自分が作成したドキュメントの整理をすることにしました。

自分は大作的なドキュメンテーションは嫌いなのですが、
ちょっとアイデアが浮かぶととりあえずドキュメントに落とすという癖があるので、
放っておくと雑多なアイデアペーパーがPCに溜まりまくって何がなんだかわからなくなるんです。

整理を始めると10年近く前に作成したドキュメントが発掘されたりとかなり面白い作業になりました。

会社員だったかなーり昔から辞めたくてしょうがなかったせいか(駄目社員だったねぇー。。)、
社歴だの、習得スキルだの、一皮むけた経験から整理した学習だののドキュメントがぼこぼこ出てきます。まーた、それを調子に乗ってアップデートしたりで3時間もかかってしまいました。。(笑)

でも、沖縄でも同じようなことをしたのですが、自分のキャリア史を振り返って内省するのはメンタル強化に役立ちますね。図らずも気力が充実してしまいました。ちょっとラッキーです。

最も、興味深い発見は、今年は私が人の能力開発分野にキャリアを移して10年目だということがわかったことです。

また自分のキャリア歴が今年で20年目であることから(これも今日発見した)、
今のキャリアは自分の、そう、キャリアの半分を占めることになります。

独立当時は

「(結局、お前は腰掛け程度に色々なキャリアを齧って、たまたまマシだったこの分野を自分の生涯キャリアかのように思い込んだけど、またふらふらと理屈つけて違う仕事に逃げ出しちゃうんじゃないのー?)」

的な悪魔の独り言を自分でつぶやいては心を動揺させていましたが、
キャリアの半分に達したという事実が静かな充足感を与えてくれました。

人に直接関わるこの仕事に従事してからの10年は本当に短く感じます。

そして、この分野の仕事が好きだという気持ちが全く変わらないことは、飽きっぽい自分には驚愕でもあり、純粋に何かに感謝をしたい気持ちです。

(ぶっちゃけ言えば、一部の仕事によっては時にうんざりとした気持ちなることはもちろんあります。綺麗ごとだけ語るのは自分らしくないですもんね。うん)

追伸:

しっかし、転職したくて色々な条件を書き込んだペーパー見るとほんと笑えます。

(抜粋)
■転職したい会社の条件
・自分の価値観を保持できる確率の高い職場
・常時成長し続けられる機会のある職場
・自分の位置づけに不満を感じない程度の年収

↑。。。曖昧すぎてよくわからん。

■こんな人間と仕事したくない
①偉い人×、②偉そう×、③20以上年上×、④組織の威を借る人×、⑤保身的な人×、⑥精神性の低い人×、⑦大組織×、⑧猜疑心の強い人×

↑どんだけ大組織や年長者にコンプレックス持っていたんだ(笑)
今は②④⑥以外は克服しました(笑)

■資格
@@、@@、@@、基本情報処理、旅行検索士、普通運転免許

↑いくら自信が無いからってなんでもかんでも挙げればいいわけないだろうに。。
旅行検索士って、あーた。。。ほんと必死だったんだな。

ああ面白かった。

2009年6月28日日曜日

キャリアデザイン研修の効果は②

先週は例のキャリアデザイン研修の第2弾でした。(第1弾はこちら

やはり感じる印象は前回と同様です。

2年目にキャリアデザインに関してきちんとした基礎を教わっていると、5年目で初めてその考え方に触れた者よりも、

 ・キャリアデザインに関して、知識ではなくスキルのレベルで差異がある。
 (的を得た自己分析や相互アドバイスの精度が高い。職務環境への戦略的行動も僅かに精度が高かった)

・職業的自己概念(キャリアアイデンティティ)が成熟していると感じた。別の言い方をすると、プロ(正確にはプロの卵)意識がやや高い。

総括すると職業人としての大人度が高かった気がしました。



まっ一見当たり前の話ですが、私は結構重要だと思います。

要するに
「自律した大人な職業人になってもらいたければ(欲しくない経営者・管理者はいるでしょうか?)、早いうちからきちんとそうなるための教育をしておいたほうが良いということだと思います。
もちろん、そんな教育は無くても厳しい仕事環境から自ら学び取れる者もいますがごく少数であることは断言できます。たまたま実った野生の果実といったところでしょう。
教育でプロ意識を持った社員の割合を増やすことができるなら投資価値はあるのではないでしょうか。

でも、会社が社員に馴れ合い、もしくはアメムチ方式で言うことをきかせたいならば、この教育はもしかしたら逆効果になるかもしれません。


当然、今回の研修を通して気付いた課題もあります。

「研修教育によって、キャリアデザインに関する高い意識と分析スキル向上により自己認識は上がっているものの、ありたい姿になるために現実の職務環境にどの様に働きかけてそれを実現していくかの落とし込みの部分がまだ甘い(成否は個人資質と環境に大きく依存しており教育効果はあまり機能していない)」

つまり、結局、賢くはなったものの現実の厳しさに降参して意思の無い労働者に成り果てるリスクがあるということです。
これでは教育の効果は殆ど出ないことになる。これはもったいない。

私の師匠(勝手にそう思っている)の言葉を借りると、
「自身のキャリアを意識したセンスの良いジョブデザイン能力」
をきちんと見につける必要があります。そしてここが最も重要な部分かもしれません。

ここに関してはコーチングが効果的なんですが、果たして研修教育的な方法で精度が上がるのか?
まだわかりませんが試してみたい領域です。

うーむ。うまく整理できていないのでわかりにくい文章になっている気がするな。。。未熟。。

ちょっと余談的に面白かったのは、
今回クラスにキャリア的に特にいい感じになっている者が数名確認できたのですが、

・仕事を自分事として深く思考している
・言語化が発達している(能弁に仕事を語る)

ことは共通でした。
それで興味を持ったのでさらにインタビューをしてみると

・上司からは比較的大きな範囲で自由にやらせてもらっている
・上司から仕事に関して自らの意見をきちんと主張するように常に求められている
 (甘いとガツンとリターンされるそうです)

やはり若手にとって上司の存在は大きいですね。

2009年6月27日土曜日

どんな仕事人でいたいか

「自分はどんな仕事人でありたいか?」

この問いはこの10年間以上自分に問い続けています。

その都度、色々と考え、最適解を出したつもりなんだけど、
なぜか、暫くするとまた同じテーマについて考えさせられる。

さすがにコアの部分はぶれなくなったけど、考えるたびに
微妙に修正が加わっていく。
こういうのが自己定義の本質なのかもしれません。

そして、最近もまた「自分はどんな仕事人でありたいか?」について
自分がこだわりたいことが明確になりました。

知人達との会話がそれを誘発しました。

いつも他者との会話がきっかけとなることがあるのですが、
今回はちょっと変わっていて、
色々な知人と色々なテーマで語っていくうちに
説明のつかない心の引っかかりが膨らんでいって
ある時、急に言葉が浮かんで落ち着いたというプロセスを踏みました。

引っかかり1
ある友人がその友人である宗教家と、
「もともと人の内省を深める役割は宗教家が無料で果たしていた。
最近はコーチといった類の人間がお金をとってやっている。等々」
といった会話をしたと教えてもらった。

(その意見に反対とかいうことでなく、
自分は宗教家が無料でやっていた仕事を有料でやっている存在
なのだろうかと思った時に何かが引っかかった)

引っかかり2
(自分のライフワークにしたい)「人のゾーン」に関する書籍を読んでいて
その説明、根拠の曖昧さにいらいらしたこと

(なぜ、こんなにまでいらいらするのだろうと引っかかった)

引っかかり3
書籍出版に関するコンサルタントの講演を聴いて、
本を書くということも
自分のユニークさとその定義を深く考えることが重要である

(書籍出版も経営もキャリアデザインも一緒だなぁという感覚と
自分の定義はまだまだ甘くないだろうかと引っかかった)

そして、それらの引っかかりがスッキリする瞬間がきた。
知人と話をしていた時だ。

知人:
「やっぱりキャリアのスタート期に何をしていたかって後々引っ張るよねぇ。
コンサルタント、教育屋、製造、営業とかね。
それに業種業務だけでなく、どんな会社育ちかとかね。
自分なんかリ○○ート育ちが今だに抜けてない気がするもん。」

僕:
「それって絶対あると思いますね。自分はこれでもSEあがりですからね。
今は講師とかコーチとかやってますが、
自分の仕事のアプローチはエンジニアのそれだと思います。。」

その時、「あっ」と思った。

自分は能力開発の分野で、

宗教家でもなく、研究学者でもなく、知っている知識を伝える講師でもなく、
経験に基づく持論提唱屋でもなく、

エンジニアでいたいんだ。

あくまで実践的に働きかけて結果にこだわることができて、
でも、提供するソリューションやアイデアには
きちんとした知識に基づいた理がなくては駄目。

そんな「エンジニアみたいな能力開発屋」でいたいんだと思い当たりました。

そしてその瞬間、ひっかかっていた数々のものが落ちて
すっきりとした楽な気持ちになりました。
そう考えると自分の行動・学習パターンも矛盾がありません。

今回の気づきは何気に良かったなー。
脳が勝手にバックグラウンドで考えを熟成していった感覚があり独特でした。

でも、SE職をあんなに嫌っていたのに、
自分の仕事人としてのあり方にこんな影響を与えていたんだ。。
面白いもんだ。。

2009年6月13日土曜日

キャリアデザイン研修の効果は

卒業した会社の5年目社員のキャリアデザイン研修も講師で入って4年目(昨年はこちら)。時のたつのも早いものです。

但し、今年の参加者はいつもと少々背景が異なります。
そもそも、この会社では3年前に2年目社員と5年目のキャリアデザイン研修を(外部委託の汎用的なコンテンンツから自社のキャリア環境に適したバージョンに)全面的に作り直し実施してきた経緯があります。
今年はその2年目研修を経験した世代がキャリアを積んで5年目社員になって研修に参加してきた初めてのケースです。

企業における人材開発で良く語られる事として、
「自分のキャリアをきちんと考えて仕事をしていくことが重要なのはわかるが、それを企業が費用を出して(研修として)支援する意味ってあるのかな?それは個人的に努力すべきテーマなんじゃない?」
ということがあります。
(このテーマについて個人的には企業が支援する意味はあるという強い自負があるのですが、客観的なエビデンスを持って論証できるわけではないのでひとまずここでは置いておきます)

こういった背景もあり、企業での社員向けキャリアサポートは立場の微妙な存在で、
景気が上がって人材難になると手厚くなったり、逆に景気が悪くなって人材流出が少なくなると見向きもされなくなって取りやめになったりを繰り返すことがよく行われています。
要するに「社員に対する会社のご機嫌取りの道具」としてしか会社側に認知されていないところがあります。

でもそもそも、会社の人材開発の取り組みは(特に、俗に言うヒューマンスキル系は)、施策として意味があったかないかを測るにはある程度の経過観察が必要なので、持続的な取組みとその効果検証が必要なのにも関わらず上記の様な感じですから、より社員へのキャリアサポートの効果性はみえなくなってしまったりしています。

小難しいことをぐだぐだ書いてしまいましたが、要するに今回のケースはレアなんです。それも一期一会な研修講師が、自分の研修を経験した人物と年月を経て再び会えるというレアレアなケースです。
ここから何か重要な学びを得ずして何時得るんだ?って感じでしょうか?

その研修もまだ1回目ですから結論に至れませんが(検証チャンスはあと2回)、
一回目で感じた点は以下の通りです。

■結果を受けてテンション下げたところ

・研修の内容をあまり覚えていないといった社員が大勢を占めていた(自分のクラス出身もいたので言い訳の言いようなし。。がんばったのに。。グスン)

・2年目時と比較してコミュニケーションレベルが下がっていた(ダイアログの重要性をしっかり味わってもらってたはずなのに。。グスン)⇒でも日を経るに従って活発になってきた。

■結果を受けてテンションが上がったところ

5年目でキャリアデザインのきちんとした考え方に初めて触れる社員と比較すると、2年目にしっかりとこの考え方に触れてきた社員とでは、

・(前の研修内容忘れたと言うものの)キャリアデザインに関して、知識ではなくスキルのレベルで差異を感じた。(的を得た自己分析や相互アドバイスをしていた。今後の計画だてについても僅かながら精度が高かった)

・職業的自己概念(キャリアアイデンティティ)が成熟していると感じた。別の言い方をすると、プロ(正確にはプロの卵)意識がやや高い

総括すると職業人としての大人度が高かった気がしました。他のクラスの講師の方々も同様な見解を示していました。テキストの内容は忘れてしまっていても、教わったエッセンスは(多かれ少なかれ)日々の自分の思考や行動に落とされているのではという期待ができます。
でもまぁまだ一回だけなのでたまたまそういう人物が今クールに来ていただけかもしれません。

さて次の回ではどうだろう。ちょっと楽しみだな。

ちなみに上記はあくまで主観的なもので数値化したデータに基づく判断ではありません。
当然ですが念のため。

(学者系の方であれば食いつきたくなるところでしょう。でも私はプラクティショナー(実践者)なので実験的統計的立証は私のミッションではないからいいですよね)

合宿の成果②

この間、沖縄に一人合宿にいった話は何度もしていますが、不思議な効果?が持続していたり浮上してきたりしています。


●腹が据わった感覚


帰ってから
「なんか迫力がちょっとました」「すごく冷静に見える」
「エッケイさんがビジネスマンに見える(そもそもビジネスマンだって)」

といったフィードバックを知り合いからもらいました。
(なんかケモノ憑きを除霊された人みたいで気持ち悪いですね(笑))


自分としては状況に常に冷静でいられる感じは確かにあります。余計な迷いは浮かんできません。

でも一見相反しますが

コーチング等でクライアントに発するメッセージは熱さが増している気もします。
(それがいいかは効果的かはわかりませんよ。単に暑苦しいだけかも(笑))


●仕事が楽しくなってきた


理由はわかりません。でも楽な気持ちで接せれて集中できやすいです。


なぜ、この様な効果が生まれているのかはうまく説明できません。


やったことは、自分のキャリア人生を振り返って整理したこと、気持ちよく頭をフルに動かしたこと、内省強化系とエネルギーチャージ系のNLPワークを何度もしたこと位です。


でも決してこれからの自分の新たに進む道が明確になったわけでもなく、具体的なアクションプランが固まったわけではないんです。せいぜい、そこにたどり着くかもしれないキーワードがわかった位なんですが。。不思議なこともあるもんです。


最近の不活性は単に頭の中に不純物が溜まってにごっていただけなのかな。。
(この理のない表現。ちょっと自分らしくないかも。。)



ちなみに上記とは反対に東京に帰ってきてから少し体調が落ちた感覚があります(健康は健康なんですが)。やはり、空気や水、食べ物とかが微妙に影響を与えているのでしょうかね。。。

他の人で同じ効果を上げることができるならキャリアデザインワークショップin沖縄でもやろうかな。

2009年6月6日土曜日

心に残る仕事を重ねる

最近、後輩が転職した。

かなり紆余曲折をして今のところに落ち着いた(まだ落ち着いたかはわからんが)。
一時は今までの積みあげたモノが全部無くなって、
ゼロベースからのスタートに近くなったりもしたのですごく心配した。
(彼のキャリアの相談を受けていたので僕も他人事では無かった)

今、僕が願っているのは、今回の転職が最終ゴールで無くてもいいから、
とにかく今の仕事で「心に残る仕事」をたくさんしていって欲しいと思う。

「心に残る仕事」って定義は難しいので今は整理したきれいな言葉で語れないのだが、結果が出なくても自慢できなくても、他人の評価が良くない仕事でもいい、ただ、
「気を抜かない」「考えつくす」「こだわる」「人とあたる(良いケースでも悪いケースでもどちらでもいい)」「決着まで当事者としている」
これらの要素はあった方がいいと思う。ちなみに量の問題ではない。質の問題だ。

彼に限らず色々な(働いている)人のキャリアの相談にのってるが、
その人の良いキャリアを考える際に大きなヒントや助け(リソース)になるのが過去にやった「心に残る仕事」だ。これが多く、多様なほどキャリアの戦略オプションがいいものになる。

反対にこれが少ない人は、なかなか有望な案(今後どうしたらよいか)が出てこない。
結論として、「先ずは少し時間を費やして(好きだろうが嫌いだろうが関係なく)いい仕事を重ねる」ということになるケースも少なくない。
(若者の相談はこの結論に落ち着くことが多い。キャリアを考えるヒントが少なすぎて進みたい方向性が全く浮かんでこないことが多い。ヘタをすると就活面談で語るような内容しか出てこない)

偉そうなことを言っているが、自分が後者のケースで苦労した人間なので、その反省からの弁でもある。好きだろうが嫌いだろうが仕事から逃げると結果的に好きな仕事に着く道も遠ざかる。ちょっとしたパラドックスだからはまる人が多いだろう。

だから、後輩には着いた仕事がイメージと外れていようがなかろうが、「心に残る仕事」を出来るだけ重ねて欲しい。対外的、成果的に派手でなくてもいい。それさえあれば絶対なんとかなる。
(反対に色んなエクスキューズをしてひいた仕事をしてしまったら何も残らない)

仕事で経験を蓄積していくプロセスは、他人が関与できない、その人自身が研鑽しなければならない領域だから周りは見守るしかできない。

がんばってもらいたいなぁ。

2009年5月30日土曜日

合宿の成果

(「まだ沖縄ですか?」というお言葉をよくいただきますが)
お金もそれほどありませんし当然のことながら既に合宿終了しております。
(自分の集中力から考えても今のところは一回4泊~5泊程度が効果を上げられる限界かもしれません)

今回の合宿については、
「南島に行って創造的になれるなんて、相変わらず右脳的で根拠レスですね(笑)」という意見あり、
「あぁ、私も年に1,2回一人合宿やりますよ(サラリ)」、
「いいなぁ」
等々、皆さんのコメントいただきましてありがとうございました。

自分としては成果あったと思います。

やれたことは、(合宿でのジョブ目標の2/3は出来た気がします)、以下の通りです。
①「自分自身のキャリア総括、整理」
②「キャリアデザインに役立つ要素についての現状レベルでの集大成」
③「ゾーンの有効活用を図るための要素整理」
④「リフレーミング力を鍛えるための要素整理」

これらをマインドマップ(もどき)を使ってまとめました。
研修や原稿レベルほど完成度高く仕上がってはいないのですが、
数時間のセミナー形式ではお金をもらっても損はさせない位には
面白いネタとしてまとめることが出来たと思います。

上記はまだまだラフな品質なので、
このネタについて何人かでブレストできればより完成度が上がると思いました。

①については、私的な話でもあるのでキャリアに関心を持っている若者位しか聞いてもつまらないでしょうが、個人的にはNLPをうまく活用してキャリア史を総括したので、忘れていたり、誤解していた過去をリアルに思い出すことも出来て非常にパワフルでした。
(途中、ある人から受けた強烈な恩義を思い出してウルっときたりしてました(笑))
今は妙に落ち着いていて心理的に揺るぎの無い自信のある状態です。

②については、この業界の人か若手~中堅社員の方は非常に参考になると思います。ただ、世の中の全てのキャリア関連本を読んでいるならば内容の85%は既知と感じる程度の内容でしょう。

③はまだレアな分野じゃないですかね。アスリートやアーティスト間で表出するゾーンという現象を、ビジネスや日常で意図的に使えるようになるといいなという考えで整理してみました。
できればゾーンなりピークパフォーマンスなりフロー体験をそこそこ経験した人とこのネタでブレストしてみたいですね。

④も比較的レアだと思います。コミュニケーションや交渉系にマニアックな興味を持っている方なら結構面白い情報だと思います。ちょっとまだ小難しいかもしれませんが。。
ちなみにリフレーミングは使いこなせるようになると相当パワフルです。高い成果を上げるビジネスパーソンは無自覚に自己流(要はアンコントローラブルな状態)でこれを使っている人は大勢います。

これブレストしたいですね。でもどんな人をパートナーにしたら良いだろうな。。考えようっと。

2009年5月23日土曜日

おいおい、あのおっさん大丈夫か?

まだ沖縄にいます。

ここに来てから毎朝ビーチでワークをしています(詳細)。

そんなわけで今日も朝ビーチにいきました。

ワークやっていると重要な気づきに至るのですが、
けっこう忘れてしまうので今日は白紙の紙をメモに持ってでました。

ビーチに出るとけっこう波が高くサンダルがびしょびしょなるので、
取りあえず裸足になってワークをすることにして
サンダルを濡れない様に離れたところに揃えてメモと置いておきました。


そしてワーク開始です。
しばらく集中してやっているとビーチの向こうの堤防から地元の人がこっちを見ていることに気づきました。


「いやぁ、やっぱり人に見られると恥ずかしいなぁ。でも無視してやろうっと」と私。


地元の人はそれでもこちらを観察しています。


「俺なんか見ても面白くもないだろうに。。」と私。


そしてふと自分の後ろを振り返ると、、







サンダルがきれいに海に向かって揃えてあります。その上には手紙らしき白い紙が。。。


そう、スタンダードな例の雰囲気。。。




あのー、すいません。。自殺じゃないんです。。お気遣いなく。。。


あーくだらない。offに書けば良かったかな(笑)

2009年5月22日金曜日

朝のワーク

昨日は梅雨の晴れ間で強烈な晴れでした。油断した私のオデコから頭頂部が日焼けでひりひりしています(強い日焼け止め塗ってたんですが。。)。これ以上は頭皮にダメージ受けたくないんだけどな。。

今日は梅雨らしい曇り空です。湿度も高いです。でも仕事はこっちの方がしやすいので助かります。(ちなみに殆どテラスに出て仕事しています。)

話を本題に戻しましょう。

この地に着てから、毎朝早めに起きてビーチで20~30分くらい使ってNLPで色々な課題を整理しています。
理由は東京の日常では自分の課題がすっきり解決に向かわない状態だったのでこの合宿でクリアにしたかったのと、最近NLPを十分に活用していないので腕の鈍りをリハビリしたいと常々思っていたからです。

これが想像以上に当たりました。
今日で3回やりましたが、自分が抱えていた課題に思考がかなりクリアになりました。
この朝のワークだけで合宿の元がとれた感がありますね。

(周囲の目を気にしないプライベートビーチで助かってます。一見すると一人で砂浜をあちこち動いているのであやしいことこの上ない(笑)(笑)(笑)。漁師さんは見て笑ってるかもしれないなぁ。。。)

今後のアクションプランまでは落とし込んでいないのですが、
エネルギーがチャージされ腹がすわった感があるので、今の自分の状況に対して力強く対応できる気がします。

気づきとしても色々出ました。軽く挙げると、

・自分に今足りないのは、情熱やアイデアを目に見える形にして実戦投入すること

・今抱えている停滞感は、不安が根本にあるのだが、停滞していることはこの不安を増大するというパラドックスを抱えている

等々、他にも色々ゲットできました。

瞑想って詳しくないんですがこんな感じなんでしょうかね。。
(私のNLP師匠は瞑想好きですがNLPによって軽い瞑想状態は作り出されるそうです)


ちなみに、私が話題に出すNLPは一部にひどい風評がありますが、
私は自信を持ってよいものだと断言できますし、身につけた事で本当に助かってます。
でも、
NLPを教えている人は全て素晴らしい人できちんとした学びを与えてくれる人とは言いません。
また、NLPを修得したと言っている人が必ずしも優れていたり、高潔な人物だとも言いません。

NLPという言葉はそれ自体でやっている人の品質や人間性まで保証されるブランドではないということを覚えておけば、がっかりしないし不利益も被らないでしょう。

興味があって修得したい人、NLPをやっている人をパートナーにしたい場合は、

NLPをやってますという言葉は気にしないで、その相手自身(信頼性、有能さ)をあなた自身の目でよく見極めて判断してください。
(もちろん、私に関してもしかりです。案外言うほどたいしたもんではないです(笑)(笑)(笑))

(本当に良く聞かれるんです。色んな人に。「どこで習ったらいいだろうか?」とか「何が一番得られますか」とか。)

NLPって増幅技術みたいなものなのだと思います。(あと思考やコミュニケーションのノイズをクリアにする純化要素もあるかな。。)
その人が元々持っているものに大きく依存するなぁと最近よく思います。

(これを見たら私の師匠は「お前が未熟だからそう思うんだ」というかもしれませんがね。)

興味があって、私を信用できると思った人は、会った時にでも色々聞いてください。
わかる範囲で率直に誠実にお話したいと思います。

2009年5月20日水曜日

南国の地で一人合宿

今、沖縄にいます。

目的は仕事です。(。。信じない人多いだろうな。。)

実は最近なんか仕事でノイズ感があって【聴覚的表現】、
企画やソリューション開発の仕事をしようとしても集中できなかったんです。
昨年の秋ごろからの停滞感と閉塞感が持続している感じとも言えましょうか。。【体感表現】
そこで、ここらでいっちょ目の前のもやを晴らして【視覚表現】、
すっきりしたいなと思ったわけです。

ところで、皆さんは自分が最も集中できて創造的になれる環境ってわかってますか?

これをきちんとつかんでおくと意識的に生産性や創造性の高さを持続できるので、
是非自分パターンを明確にしておくことをお奨めします。

ということで、話を戻すと、

私の最も集中して創造的になれるのが、南国のビーチサイドなんです。。

金かかってしようがないのですが、今まで検証したところ、結果だせるのがダントツでこれなんです。

最初に発見したのが7年前に遊びで行ったフィジー。
そもそも仕事するつもりなんかかけらも無く、ビーチサイドで相棒がぐーぐー寝ている横でお気に入りの本を読んでいたら、急に頭が冴えだして、いてもたってもいられず、持ってたメモ帖に湧いてきたアイデアを書きなぐってたら数時間があっという間にたってしまい、それでも足らず深夜になるまでそのモードが継続したということがあったんです。出てきたアイデアもジャストアイデア的なものではなく現実での適用に足るものでした。
(ちなみにそこで考えたアイデアが今の僕のビジネスの原型になっています)

その時の快感が忘れられず、色々なところで再現しないかを検証してみました。
リラックスできるならどこでもいいのかと考え、箱根の温泉に籠ってみたがもうひとつ。
海ならばなんでもいいのかと考えて伊豆地方でこもるもこれも失敗。

それじゃ、と気合いれて退職記念でタヒチに行ったところ、思考全開!
(これはこれでタヒチのハニムーンリゾートでヒゲはえたおっさんが一人で水上コテージに籠っているわけですから、ホテルスタッフの間で物議&妄想を誘発するという大変な事態だったのですがね。。(笑))

どうやら自分は、南国の海、ビーチ至近(好きな時に泳げる感じが必要らしい)、ゆったりできるイスと机、(+仕事連絡用インターネット環境)の条件が合うと最高に仕事がはかどるんだとわかってきました。繰り返しますが、本当に金がかかってしょうがない。でもこの生産性、創造性は捨てがたい。。

そんな上記の葛藤から生まれたのが今回の合宿。

【日本国内】、【梅雨で閑散期】、【高級リゾートを外して、ネットで見つけたスモール経営の小ホテル(でもプライベートビーチあり!)】

ひたすらミニマムコストを狙いました。これがうまく行けば比較的安価で時々合宿できます♪

今のところ、狙い通りでいい感じです。集中度も理想的な状態を保ってます。

そりゃ、梅雨なんで、日に何回もすごいスコールがどしゃどしゃ降ってくるし、今日は修学旅行引率の先生が大挙してホテルを占有するらしいですがしょうがない。

今、ホテルにこもってPC打ってます。幸い、この部屋は広いベランダがあるので、外で外気浴びながらやってます。遊んでいるより満足感が高いです。なぜでしょうね。

でも今度、家族と友達でここを貸しきってわいわいやるのも楽しそうだなぁ。誰か乗りませんか?

それでは。

2009年5月1日金曜日

木偶の坊(でくのぼう)な感覚

最近、自分の武器を増やそうとあるスキル訓練を受けているのですが、これがなかなかどうして奥が深く、自分なりにイケテきたという感覚がまだまだ全然湧きません。

先生役の人がいつまでも追いつけない人に見えるし、同じく訓練を始めた人に良い兆候が見えるとこっそり嫉妬したりして(笑)、

久々に「ほんと、俺つかえねぇーな」と呟き、へこむことがよくあるこの頃です。

でも、久々な感覚と書きましたが、以前はこういう感覚が日常でした。

自分は何かを学ぶ時に、その体系(全体感)が全部自分に腹オチしないと一切機能できず、少しずつ進歩するということが出来ないタイプなので、
新しい環境やスキルに適応するのに一定期間【木偶の坊】状態が続くので、自分の無能さに苦しんでばかりいました。

でもある時、そういう低空飛行状態がある一定期間を経過した後、急に垂直上昇し、平均以上に使いこなせる様になるケースが多いことに気づいてから精神的に楽になりましたし、新しい事を覚えるのに諦め悪くねちっこく取組む様になりました。

人には人の学習パターンがあるんですよね。自分は小出しなインストールが出来ないタイプで一括のインストールで無いと駄目なタイプなんでしょう(そのかわり時間がかかる)。
大事なのはその自分のパターンを知って、自分を信じて諦めないことなんだと思います。

今回も垂直上昇することを信じてがんばろうと思います。

こういう落ち込みが久々なのは、自分が新しい事にチャレンジするのが少なくなっている良い証拠かもしれませんしね。知っている世界で踏ん反りかえてったらある時あっという間に滅びてしまうのが世の常ですからがんばらんと。。

2009年4月24日金曜日

テンションあがるねぇ

友人のブログを見に行ったら面白いもの発見。

自分も左に貼り付けてみました。是非やってみてください。

自分はめちゃくちゃテンションがあがりました。

人は社会動物ですから周りからのフィードバックを求めます。

そして、それが乏しいとだんだん元気が無くなっていきます。

これは意味のあるフィードバックといえるかわかりませんが、たまには手放しで褒められましょうよ。

ちなみに人のタイプによっては、根拠のない褒めは感情喚起につながりにくい人もいますが、
私はもともと(こっそり)テンション系だし、個人事業主で周りに同僚がいないので、褒められるといってもアンケートの回答ぐらいで、褒め言葉に飢えていたのでしょう、予想外なほどにテンション上がりました。

(自分、生き方さびしいかも。。。(笑))

これから、何かやる前とか、これやってから挑むかな。欧米のアスリートみたいだな。

でも感情大事ですよ。パフォーマンスに影響でますから。

2009年4月8日水曜日

講師とファシリテーター

私の研修の特徴としてよく言われるのが、
研修そのものの内容だけでなく関連する情報の量が豊富とのことです。

これは私だけの特徴ではなくて、
普通に一生懸命仕事をしている講師であれば
「できるだけ多くの使えるお土産を持って帰ってもらいたい」
と考えるのが当然ですから、
そうであるのが当たり前と言っても良いかもしれません。
(使えない知識をうれしそうにべらべら大量に語る講師もそこそこいる気もしますが)

ただ、受講者の空気をつかみかねたり、自分の内側に意識が集中してしまうと
適度とはいえないコンテンツ過剰の状態が起こってしまい、
かえって受講者の学びを阻害したのではという反省に時々陥ったりもします。

これは、情報提供よりも受講者の内面の活性に重きを置くファシリテータータイプの講師からは駄目な例としてよく挙げられています。
ファシリテータータイプは、受講者の潜在能力を信じ、講師の介入をできるだけ控えて、場の活性化・参加者の(心の)オープン化促進に注力する傾向があります。(そうすれば受講者が勝手に成長していくという感じですね)

私としても、そういった側面も重要だと思っているのでファシリテータータイプとなるべく訓練をしているのですが、性格のせいか、よくやる研修コンテンツが原因か、場を信じて一歩引いてニコニコ見守ることに徹することがイマイチな感じがします。

かといって、何でも知っている人として壇上で訳知り顔で一日語りっぱなしというのも(受講者の脳の活性化という点で)違和感があるので、
プロのファシリテーターというより、みんなと仲間の様に対等な感じでわいわいディスカッションをしながら、適度に場を調整したり参加者を活性化させて行く方が今の自分としてはナチュラルな感じでおさまりがいいです。

うーむ。アマチュア臭いな(笑)
(でも裏では結構レアな技術を駆使しているんですけどね)
構造化が弱いのかもしれないな。。がんばろうっと。


追記:

この間の新人導入研修で一つ言及し忘れた内容があるので補足させてください。
(このブログを見ている人は殆どいないでしょうが)

我々が、生まれつき保有している能力でなく、かつ学生の時まで殆ど開発されていないもので、
企業人として使いこなせた方がお得な能力があります。それは、
「上司をコントロールする力」です。
今すぐできなくて当然で、徐々に開発していけばいいですから意識しておきましょう。
(ちなみに自分はこれが未熟で相当苦労しました。)

上司は自分より仕事全てに優っていて快適に自分をコントロールしてくれるという幻想は捨てましょう。
(だからと言って上司を無視して勝手やるのも企業においては強い政治力学が存在するのでリスクが高いです。)
面白いことにこの幻想を捨てた方がかえって上司といい関係になれます。

もちろんその前に「自分をコントロール能力」も磨かなければなりませんけどね。
腹たつんですよ。最初はこれが(笑)

2009年4月5日日曜日

新しい世界にようこそ

先週は(私にしては珍しく)新人研修の講師仕事が入っていました。

お客様はIT関連のベンチャーマインドの強めの会社。
採用に力を入れているだけに中々の逸材が揃っていたためでしょうか想像以上に刺激的でした。
良い3日間でした。紹介してくれた方に感謝します。

ちなみに私が最近、「これはいい新人取ったなぁ」と感じるポイントに、
(性格のよしあし、気力、潜在能力(ポテンシャル)の高さも大事ですが、)

「ポテンシャルを顕在化させるためのベースを持っているか?」という視点が加わりました。

潜在能力が高くても発揮しなければ意味はあまりないな、という実感が今までの仕事経験を通して確信に至っているからです。
そもそも人は殆どにおいて高いポテンシャルを保有しています。
そして、多くの人はその高いポテンシャルを殆ど発揮できていないと感じます。
本当に勿体無いと思います。

このポテンシャルを顕在化させるベースが何かはまだきれいに整理はされていないのですが、昔友人が、

「うちの会社は学生時代にバイトにしろスポーツにしろナンパにしろ、何かに勝った経験のある奴しか採らない」と話していたことと通じるところがあるかもしれません。

何かに勝った経験のある者は「どっかで自分を信じることができる」というのが大きいのだろうなと思います。

成長に貪欲な人もいいですね。

研修でも話したのですが、ここ数年の新入社員を見ていると、「目線を下げて低い水準で横並びになろうとする」傾向を感じます。こういう日本の教育スタイルが染み付いた学生マインドはビジネス社会に入ったら捨てたほうが良いかもしれません。

2009年3月30日月曜日

セクショナリズムは根が深い

「子供も2,3歳になると、普段遊んでる子と違う初対面の子供との接触はぎこちなく、避けがちになるらしい」
うちの相棒から話を聞いて心に残ってしまいました。

うちの娘は現在1.5歳ですが、初対面の子供とはぎこちなくはありますが、そのまま受け入れてなんとかコミュニケーションを成立させよう(遊ぼう)とします。そして、それにかけるエネルギーは高いです(当然意図的なすごさではなくそれが自然です)

でも、2,3歳の段階で新しい人間との交流に躊躇が生まれるんですから、「セクショナリズムって結構根が深いんだなぁ」と思ってしまいました。

最近、子供ネタ多いな。。ちょっと自分ぽくない気がするんだがこれも自然な変化なんだろうか。。

2009年3月25日水曜日

WBCで思考いろいろ

自分は野球派ではないのですが、今回は結構見入ってしまいました。

スポーツ好きは結構そのドラマ性やストーリー性に弱いのが多いと思いますが、今回は結構ネタ豊富でしたよね。

野球の内容に触れてもonらしくないので、テレビで観戦しながら思ったことを、徒然に書き残しておこうと思います。



■関係者の思わぬ成長



原監督のここ数年でのリーダーとしての成長ぶりはすごいですね。知能という部分でなく、腹のすわりというか覚悟の決め方というか、選手時代に三振してさわやかにテレ笑い浮かべてベンチに帰る彼と同一人物とは思えません。多くの人は成長するのは若いうちだけと思いこんでいますが、人は年をとっても成長する人はしますね。

面白い成長でいえば、テレビのアナウンサーも成長している人はしているようです。そうです。衛星中継の相互のタイムラグの潰し方です。これに関する対応ぷりでプロとしてどんな仕事の仕方をしているのかがよくわかります。駄目な人は環境(衛星中継)が悪いと文句をいうばかりでストレスフルな対応をし続けていましたが。



■ベースボール先進国という米国の驕り?



これは解釈がわかれるでしょうが私は感じました。

米国で開催して、本業(メジャー)との妥協で作られたルール持ち込んで、変な組み合わせして、レベル高くない審判(今回は若干マシか)使って、「えっ米国の仕切りってこんなもん?」と思ってしまいました。

ちょっと他国民の野球見識をなめていないでしょうか?米国でやるからには何がなんでも上位入らんと興行もなりたたんでしょうに。。

サッカーのチャンピオンズリーグ形式で球団対抗にしたほうが米国には都合がいいのでは?(あんなタフなスケジュールは野球では無理かな。。)

エンパイアステートを日本国旗カラーでライトアップしたはからいには「粋なことしやがる」と頭が下がりました。

そういいつつ、中国や韓国のメーカーを舐めて足元すくわれかかっとる日本をちょいと連想してしまいました。お家芸だからこそ慢心なく磨かないといけませんね。



■勝敗の分かれ目、投資対効果

韓国のレベル高かったですねぇ。勝敗の差は野球文化の経験値しかないかもしれないと思いました。でも経験曲線の上がり度をイメージすると日本も油断をするとあっという間に抜き去られますね。

しかし平均年棒の差が、2億8千万と1,300万って、投資対効果(ROI)どんだけ違うんだ。。米国はもっと悲惨だけど。。チームマネジメント(ビルディング)ってROIと無関係でかつパワフルですね。



■ゾーン

イチローを含むアスリートのゾーン状態をたくさん観察できて非常に役にたちました。

でも最後の打席のイチローは今までのゾーンと違う発揮の仕方でしたね。インタビューでここに触れてくれたので、普段分からない心の内面の動きも聞けてすごい良かった。非常に興味深いのでインタビューしてみたいなぁ。。



■大きな枠で野球選手を受け止める

日本ではやっぱりひいき球団の選手は味方、相手球団は敵という構図になってますが、今回のWBCのおかげでアンチ球団でも選手によっては暖かい気持ちが出そうでいいですね。

よく、海外のサッカーを見ていると、あんなにオラがチームびいきでひどいのに、メッシとかマルディーニは他チームだけどリスペクトの声援が上がるので何気にうらやましかったんです。



■経済効果と情動

あるニュースではWBC優勝で株価が跳ね上がったとか、また因果関係微妙なもんをくっつけた報道していました。優勝による経済効果ってやつも論証が微妙なのでピンとこないですね。(論理的な抽象思考を鍛えるという意味では意味があると思うけど)

でも情動が人間の思考や行動に様々な影響を与えることは間違いないので、なんらかの影響は日本人に出るでしょうね。その結果、経済にも影響を与える可能性はあるでしょう。



そもそも、WBCを見て興奮した私の頭がこんなに色々なことを考えた位ですからね(笑)

2009年3月18日水曜日

あるコーチング

最近、企業の幹部の方にコーチングをさせていただいています。

私は仕事においてコーチングは一定の少数枠でしかしていないこともあり、
大手企業の経営層にいる方にコーチングをする機会はなかったんですがなかなか興味深い発見に溢れています。コーチングにおいてやり方ががらっと変わってしまう様な違いはありませんが、微妙な違いがあったりします。

そのうちで今一番感じているのは、【(こちらの想定よりも)先にくる】です。

「次回までにここについて考えておいていただけますか?」とお願いすると、
確実にそれより考えを広げているか深めている、
もしくは考えた内容から推測して先に進めているといった具合です。
(ちなみに問題が解決しているという意味ではないです。質の良い内省をしているといった感じでしょうか)
通常コーチングにおいてクライアントは何らかの葛藤により思考行動が抑制されることが多く、決してそれは珍しくないし自然な状態ともいえますので、クライアントが前回の約束をやってこないこともよくあり、私は殆ど気にしないのですが(やらない理由に重要なヒントがないかはすごく意識しますが)、
このクライアントに関してはやるといったことは必ずやります。スムーズに考えられない時には色々なアプローチを試してきたりします。自分がやると決めたことに自分で言い訳をして動かないという行為は見られない感じです。

そもそもサンプルが少ない上に、とても良いクライアントに出会えたのでしょうから、この発見を企業エグゼクティブ全体に一般化させることはできないと思いますがたくさんのことを考えさせられています。

最近、「想定以上の価値提供」や「推進力」が弱かったかもしれないという反省を込めて。

(かくいう自分は弱くてへたれなので自分の尻に上手にムチいれしないとすぐ動きを止めてしまいます。。(笑))

感情の有効利用

最近、情動(ま、言ってみれば感情)が思考や行動に与える影響に関して勉強をしています(面白いです)。
この分野、結構面白い割には、質の良い知見や有効な活用法はまだまだ出てきていない感じがします。

そんな状況で、今朝、子供を見ていたら面白い発見が。
保育園に行くまで相手をしていたのですが(最近は予定が無くても早起きになってしまった。。)、

うちの娘、今朝は朝っぱらから超ハイテンション。叫ぶ、笑う、イタズラするですごいことになってます。
やれ録画の「おかあさんといっしょ」を見せろとか、絵本を読めとか、最近覚えた指示出しでやりたい放題です(ちなみに1歳5ヶ月です)。

で面白かったのは、
普段やらない「テレビの踊りの振り付けの真似」を連発し、絵本のセリフを復唱(正確にはらしき音声)してた点です。
ちゃんと覚えていた(それもこんなバリエーション豊富に)とは思っていなかったんですごくびっくりしました。

普段は表層化していませんが、どうやら彼女の脳内には既に記憶の回路が構築されているようです。
今日は彼女がテンションがハイだったこともありそれが表に出てきたと考えられないでしょうか?
(保育園でも親が見たこと無い様なアクションを連発するそうです)

こういった現象は別に子供に限らないです。
「ぼけていたおばあちゃんが急に記憶鮮明になる」
「今日の@@選手は普段では考えられない位クリエィティブにプレーする(ゾーン系)」
「彼氏はいつも紫色を見ると情緒不安になる(トラウマ系)」
他にもいろいろあるでしょう。

こういった話は、何かのトリガーによって、普段使わないが脳内に存在する回路にアクセスされ、普段とは違う行動を示す。という点で一致していると思います。

そのトリガーとして情動っていうのは大きな鍵になるそうなんです。
この情動を能力発揮に意図的に(確度高く洗練されたやり方で)活用したいなというのが自分の想いなんです。

ちなみに、自分自身では、クリエィティブな状態になりたい時や人前でメッセージを伝える時の情動を含めたトリガーはつかんでいて活用はしています(まだ軽いレベルなんですが。。)

こういうのは人に無数に存在しているはずなので、うまく使いこなせるようになって、クライアントに対してもいい感じで提供できたらなとたくらんでいる今日この頃です。

2009年3月8日日曜日

発達段階における指図の位置づけ

最近、うちの娘は人に指図をすることを憶えたようです。

「おい、だっこしろ」

「おい、お代わりをよこせ」

「おい、なんか落としたぞ」

「おい、あれを取れ」

「おい、これをむけ」

ハンドゼスチャーとうなり声を非常にうまく使い見事に人に伝えます。

相手が言うことをきくと、満足感を顔中に浮かべます。

そんな彼女を見て「この様子、どっかで見たことがあるなぁ」と思ったのですが、

それが何かというと、昔会社にいた時に周りにいた横柄な上司達でした。

あごの角度から眼の開き具合までそっくりです。

つくづく得心したのは、

【他人に指図するのは、それができるようになることより、下位の発達段階である】

ということです。なんか笑っちゃいませんか?

2009年2月17日火曜日

ポジティブday

今日は昨日と一転してポジティブマインドな日でした。

これも気づいたのは、仕事に行く道すがら。

「ほー、今日は昨日よりも花粉は少ないかもしれないな。寒いのも悪くないね」

テクテク。

「おっ、あの犬の毛並みはかなりいいなぁ。スラリとしてて格好いいこと。
きっとあの飼い主は手塩にかけてるんだろうなぁ。。」

テクテク。

「ん?。。。あれっ、俺、今日ポジティブじゃん!」

犬の毛並み見てこんな発想になるとは思いもよりませんでしたわ(笑)

この差はなんでしょう。。でもなんかお気楽すぎてちょっとバカっぽいな。。

2009年2月16日月曜日

ネガティブday

今日はちょっと不思議な日でした。

気づいたのは朝、駅に向う道で、ふと、

「あれっ?今日、俺の心の中、ネガティブじゃねぇか?」

ネガティブなことばかり考えている自分に気づいたのでした。

まぁネガティブなことを一切考えないなんてことこそ異常なことですが、
浮かぶこと浮かぶことネガティブまみれなのは近年珍しい現象です。

不思議なのは、原因が全く思い当たらないことです。
目覚めも悪くないですし、子供も上機嫌で保育園に行ったし、
相方もきびきびと動いて対立もなく会社に行きました。。
ほんと不思議です。。

でも、今日一日は本当にネガティブな感情まみれでした。

・受講者のノリが良くなかったと落ち込み
・何気ない情報から事業の先行きが不安になり
・昼にたまたま入ったラーメン屋がイマイチで暗い気分になり
・ついでに健康が不安になり
・帰って浴びたシャワーのお湯の出が悪いとテンションさがったり(笑)

笑っちゃうくらいに全部ネガティブです。

でも興味深いのは、
こういったネガティブな感情を起こした原因は決してずれた認識や誤解とも言い切れないこと。
結構、キレの良い分析や感度の良さを発揮したと思えます。

以前読んだEQの本では、
人の短所や事業のリスクを分析したり、会計処理したり、コンピューティング系のトラブルシューティングをする際にはあえてネガティブな感情に自分をしてから対応すると精度が良くなる
と書いてありましたが、今日はそれを強く納得しました。

(ちなみに、ポジティブ心理学研究ではネガティブ思考の人の事実認識や記憶はポジティブ思考の人より正確だという調査結果も出ているそうです。ただ、ネガティブ思考は(事実認識等が正確でも)成功や幸福を実現しにくいのだそうです)

このモードが今日一日限りでありますように。。
。。でもそうじゃなくて、今日が大ネガティブマインド周期の始まりだったら嫌だなぁ。。

(ねっ、考えることがネガティブだと思いません?(笑))

2009年2月10日火曜日

研修が気づきを生む

一見、当たり前なことを書いていますが、実はこれ、研修参加者が得る気づきではなく、講師の私が研修講師を通して気づきを得ているということなんです。

私が人と交わる仕事が好きなのはいつもそこから多くの気づきを得ることができるからともいえます。
以前も書きましたように、ストレングスファインダーによる私の資質の中には「着想」と「学習欲」があり、仕事を通してこれらが得られることが非常に重要であり、仕事で満足するためのポイントなんです。

講師をする研修の対象層にはあまりこだわりはありません。例え参加者が新人で仕事のイロハがわかっていなくても彼らは多くの気づきを与えてくれます。強いて挙げるとしたら、参加者がやる気なく完全流しモードでいると私の脳が半休眠モードになりそうになってしまいます(幸運なことに殆どそういうケースになったことはありませんが。。)。
おそらく活性化した脳同士がつながることによって場が創造性を喚起するのだと思います。

今やっている研修は2年目社員のキャリアデザインです。評判も悪くなくリピートをいただきもう3年目に入りますが毎回有意義な場が生み出され私も充実感をいただけてます。
現在、2クール消化した段階ですが、気づき、想いやアイデアをたくさんもらいました(研修と関係ない様なアイデアも多いです。。)

恥ずかしながら一部をご紹介すると、

■アイデア系

・前々から微速前進で暖めている人のゾーンに関する分析と再現性を上げるアプローチに関する整理を今年中に形にしたい

・自分や他人が持つ心理フレームを修正するポジティブリフレーミングの研鑽法も今年中に整理したい

・(エンジニア系の若者は人前でプレゼンやスピーチする際にあがってしまう人が多い様なので)【ちょっとの改善であがらなくなるworkshop】みたいなもんを実験的に開発してみようかな
(↑これはうまくいけば簡単に作れます)

■発見
この間、自分の強みを【グッドエナジーを相手に伝播させること?】としたのですが、
【短い時間で多様な視点を提供する】【クライアントが想定もしていなかった可能性を頭だしする】【情報や人を含むリソースを接着する】もレベルの強弱ありますが加えても嘘ではないかなと感じました

とまぁこんな考えが研修をきっかけにピカンピカンと浮かび上がってくるんです。
ジャストアイデアで終わるのも少なく無いですが、中には実現するアイデアもありますし、こういったアイデアが実現した時はかなり競争優位のあるユニークなソリューションになったりします。

仕事を通して仕事のアイデアが生まれる。ありがたいことです。


追記:

最近、世間では社員のキャリアデザインをサポートする研修の需要が減っているそうです。

なぜか?

社員の満足感やモチベーションのサポートにわざわざお金をかけなくても、景気が悪いので社員が外部に流出するリスクが低いからだという話です。

もし、それが本当なら底の浅い話です。
社員のキャリア意識を成熟させ、そして自律的な活性化を促すことで組織を活性化できると心底信じていないってことですからね。情けない。。

まっ、このご時勢に会社がキャリアデザイン研修をいきなり新規導入したら、逆の意味で(クビ切り準備?と)どきどきするのもありますがね(笑)
私は今だからこそやる価値があると思いますがね。

2009年2月1日日曜日

他人の見方

最近、コーチングや面談をしたクライアントの関係者からそのクライアントに関しての話を聞く機会が色々な場所で多々ありました。
(もちろん、守秘義務の関係やそうすることの効果も期待できないことから、双方の情報を各双方にフィードバックすることは当然しませんが)

でも驚いたのが、本人の認識と周囲の認識が(良くも悪くも)あまりにも違う点です。
私のような立場だと、普段はクライアントや面談者の認識(世界)を受け止めるしかないのですが、、ある事象や人の評価に関して、人(関係者)の認識にこうまでもズレがあるということを間近で知る機会がなかったので強い印象を受けました。

これをもって私はクライアントは己を良く分かっていないのだという結論にする気はありませんし、裁判のように双方のどちらが正しいとジャッジするのも意味が無いと思っています。他者が必ず正しいとは限らないし(逆もそうです)、言い分の是非を客観的に評価しても相手がその認識を受け入れることとは別ものだからです。(あくまでも自身がコミットして自らの世界観を修正することに本質的な意味があります)

ただ、「人の認知には必ずズレが発生する」ということと、その「認知の違いは自分が想定しているより大きい」可能性があるということを肝に銘じるべきだと改めて思いました。
そこに油断をしないことが良いコミュニケーションの基本になりますから。

2009年1月21日水曜日

気持ちを落とす仕事の視点

実は去年の10月から仕事に関して心が踊らなくなっている自分がいた。

仕事で受ける評価に関しては以前通りだったので仕事そのもののパフォーマンスは変わらない(と思っている)のだが、実稼動している時以外に仕事のことを考えるとエネルギーが出てこず、「やっていることは当初のビジョン通り、手ごたえ、評価、売上ともに大きな問題は無さそうなのになぜなんだろう?」と不思議でたまらなかった。

「この2年間が想定内の進行でストレッチやチャレンジが無いせいでは?」
とも思ったのだが、かといって考えてもストレッチ・チャレンジすべきテーマが出てこない。

そんなこんなで今日まで仕事のことを考えるとウツーとしていたのだが、
今日、最近組んでいるコーチ仲間とちょっとしたダイアローグセッションをしていた時、さいごの最後になって

「あぁ、最近、俺は『自分は(関係者から見て)ちゃんとやれているか?』という視点で仕事をしちゃってたわ」

と急に思い当たって、(それが求めていた答えかはわからないが)一気に気持ちが楽になった。
(仕事に関する自己の認知で不自由さを感じて重かったんですな)

(意見は分かれるだろうけど、)
「仕事の成果の確信は、先ず第一に自分の体が感じた手ごたえを信じる」

という生き方を自分は大事にしたいと改めて思った。
自分のモットーは「仕事で感じたい」だったのを忘れていました。
人の顔色を気にしすぎる仕事は自分のためになっていないと確信していたはずなのに。。
そう!感じてなんぼです。
(なんの商売やってんだろうって感じだな(笑))

もちろん、クライアントにもたらす効果との両立が重要なんですがね。
(自分の感覚が独りよがりになってないかの敏感さは鈍らせてはいけない)

今日は仲間とのダイアログのおかげで体が軽くなった。
時には自分以外の場のエネルギーの助けを借りると気づき量が上がりますな。

2009年1月20日火曜日

講師の使う言葉とコーチの使う言葉は違う

講師の時は、できるだけ誤解が出ない様に、よく整理し言語化された言葉を多少 くどめに話すんだけど、コーチング時は別に完璧な言葉を話す必要はなくて、むしろ語間を考えもらったり、確認の質問にこたえる形でコミュニケーションのキャッチボールをした方がいいんですよねぇ。。

わかってはいるんですが、時々話法のスタイルをスムーズに変換できない時があるんです。

未熟ですねぇ。。

そんな反省から今日はコーチング時に意識してがんばりました。
饒舌でないクライアントはそういった会話のキャッチボール自体が苦手なのでちょっと大変そうでしたが、クライアントの眼の活発な運動から一定量の思考とイメージングが行われていることが読み取れたので、ちゃんと結果につながるかもしれないなと期待が湧きました。

がんばれクライアント。がんばれ自分。

2009年1月18日日曜日

学ぶ力

先週の話ですが、もう長い付き合いになる異業種仲間達と久々に飲み会を開きました。その際に最も心に残ったのが1人の女性の成長でした。

その人は我々の仲間で最も若い世代で、会った当時は仕事はファッション系で腕利きではあるものの、どちらかというと「野生の勘」のすごい女性だったのですが、(エリート系の方から見ると自らの比較対象には絶対入らないキャリアです)
当時から直感的であるものの本質的なレスポンスをバンバン返してくるので、「何気に論理力ありそうだなぁ」と感じてはいました。

久々に会った彼女と話をすると、どうやら当時勤めていた会社(店)の経営がうまくいかず、別の店に移つることになったようででした。さらに聴くとどうやらほかの店等にもコンサル(アドバイザー)をする仕事も始めたとか。。

彼女が他者にコンサルティングをする仕事をするなんて考えてもいなかったので、

「おーっ!すごい転進だねぇ。すごいじゃない」と言ったら

「いやぁ、この会に参加して言語化って大事だなぁと心から思って必死に磨きましたからねぇ」

なんて回答でした。

元々、現場力(実際に物事を変える力、リアルな結果を出す力)のある人ですから、その何割かでも言語化できたら、そりゃコンサルでもかなり使えそうです。そもそもコンサルの少なくない割合は机上の空論の域を出ない人ですからね。

その女性と2次会に行って話しをした時、

「いやぁ、この会は本当に自分を変えましたよ。本当に大事な時間でした」

と呟いていました。

でも面白いのは、この会ってそんなまじめな会ってやつではなくて、
確かに仕事にコミットして面白く熱くやっている連中がメンバーではあるのですが、どちらかというと飲んでいる時は今の関心事をon/off関係なくわいわいしゃべる感じで、ワイ談やバカ話が炸裂する確率の方が多い位なんです。

そんな中で最若手の彼女は、おっさんらの下らない話の中から自分に役立つ話を感じ取って、それを着実に自分のものにしてきたんですね。

会社に手厚い研修や訓練の場をもらっているにも関わらず、言い訳ばっかりして成長していない人が多いのに。。(時には「研修ばっかりやらせやがって」、「この会社じゃ俺は成長できない」なんて言葉も飛び出しちゃったりして。。自分も言ってました(笑))

この差は何なんですかねぇ。学ぶ力と自分の成長を信じることは大事だわ。ほんと。

2009年1月9日金曜日

やらないというリスク

今日ニュースを見ていたら、オバマ大統領がこんなことを言っていたそうです。

「このまま何もしなければ、この景気後退は何年も続くだろう。(だからこの対策を打つんだ)」

それを見た時に会社員時代のあることを思い出しました。
それは、私が管理職になるためのアセスメントを受けることになった時の上司のアドバイスです。

「リーダーはもちろん色々なリスクを考慮に入れて行動しなければならないが、案外忘れられているリスクは、【それをやらないことで起こるリスク】なんだ。人はリスクを避けるために行動をしないことを選択する事が多いけど、実は行動しないこと自体がリスクになることを考慮に入れていない人が多いもんだよ。」

これは、行動する前にいちいち理屈をつけて消極的になるクセがあった私にはインパクトのあるアドバイスでいまでも肝に銘じています。

勿論、なんでも考えずに行動すればいいってもんじゃないです。それは今でも私の嫌いなやり方です。
でも行動しないことで失うことをきちんと意識しておくことは絶対必要ですよね。行動しない決断をしてそれで失うものが出たとしたら、その責も負うてこその決断ということなんだと思います。

さて、日本の政局はどうでしょうか?事を荒立てないように国民の機嫌を失わないように余計なことを(行動を)しないことを選んでいる与党。ヘタな発言をして追い風を変えたくないのでひたすら与党のあげあしを取ってこの厳しい環境を切り抜ける提言(行動)をしない野党。
行動しないことで失うモノを意識してくれているといいのですが。。

会社でも家庭でも恋愛でもこういうことってあると思いませんか?

決断することを恐れて決断しないままにしているというのも、実は重要な決断をしているってこと何ですよね。