「さぁ、才能に目覚めよう」を読んだ。
この本は結構前に出版されたけど(米国ではもっと前)最近になって新刷され売れているようだ。
最近流行のポジティブ心理学の考え方と同期が取れていて自分の強みにフォーカスをして、それを伸ばすことをすすめている本だ。
内容全てに共感できるかは、読んだ人次第だが自分は殆どの部分で考えが一緒だった。
そしてこの本の最大の売りが、本を購入した人はWEBでギャロップ社が開発したストレングスファインダーというツールを使うことができ、それにより自分が持っている5つの資質(才能と解釈しても遠くは無いでしょう)を知ることができるのだ。
分類されている資質カテゴリの総数は34。この中からの5つの組み合わせだから、一緒の資質の人に当たる確率は高くは無い(3300万通りある)。
ちなみに自分は以下の通り(現在の仕事スタイルともあわせてみる)
○着想(Ideation)
仕事に関する新しいアイデアを自分で創造したり、他人の画期的なアイデアに参画することに非常な興奮を覚える。(嫌いな言葉は「いいから言われたとおりにやれ」)
○戦略性(Strategic)
クライアントのキャリアデザインやビジネスパートナーが成し遂げたいこと、もしくは自分の行動において戦略的にアプローチすることは欠かすことのできない重要なポイントである。
(不得意な言葉は「いきあたりばったりor先ず体でぶつかる」)
○個別化(Individualization)
自分や他者の個性や強みを愛し、チームにおいてはその多様性を統合してパワーフルな存在になることを志向する。
(嫌いな言葉「没個性」「均質均等な集団」「平等」)
○学習欲(Learner)
仕事=学習・成長というキーワードは自分にとって非常に重要。経験から学習することへのこだわりも強い
(嫌いな言葉「流して仕事をする」「学習性無気力」)
○最上志向(Maximizer) <存在する可能性を最大限発揮させる>
多くの働き手が自分の潜在能力を十分に発揮できていない現状が仕事上の一番大きな問題意識である。その代わりキャリアコーチング等のクライアントや部下が妥協すると厳しく突っ込む。(そもそもカウンセラーという表現は自分には向いていない)
仕事人、アスリート、芸術家が自分のミッションに強くコミットして高いパフォーマンスを上げる姿に熱狂する。
但し、各人各様のレベルで上記だったら良いということ。最上のものだけが良いという選別思考は無い(むしろ嫌い)
かなり納得の結果だ。
本の中で気に入った考えは、
「(この)資質で目指すべき職業が決まるわけでは無い」とはっきり言っていること。
同じ資質の人でも違う職業で資質を発揮することにより多様なキャリアが形成されるそうだ。
キャリアコーチングをしている経験からの感想だが、人はどっかに自分の天職が存在しているという考え方から脱却できない人が多い。ある程度の資質とのマッチングは必要だが、後はそれを「むりくりにでも天職にしてしまう位の覚悟」がなければいいキャリアなんかおくれるわけがない。
「強みにフォーカスした弱点の克服法」も参考になる。
以上、興味を持った人は購入して読んでストレングスファインダーをやってみてはどうだろうか?
その結果を持ち寄っておしゃべりを楽しんでみたい。
これを使ったキャリアコーチングも是非試してみたいものだ。
自分が気に入っている自己分析ツールには他にMBTIがあるが、自己という存在を深く内省するにはMBTI、キャリアデザインによりフォーカスしてアクションプランをたてるのにはストレングスファインダーがより効果的かもしれないというのが今の感想。
(ちなみにこの両者どっちが正しいとも思わないし、そういった議論は無意味で自分に利するところをいいとこ取りすればいいのだと思う)
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