「(知識や情報の)inputも大事だけどoutputも同じ位大事だからね」
研修等で結構良く自分がいう言葉だ。
その際に説明として自分がつけるのは、
「知識や情報は生ものだから放置すると腐って使いものにならなくなるけど、自分以外に発信することにより(他者から更新や追加が行われて)常にその情報の鮮度が保たれる。だから知ることで満足して偉くなった気でいたらだめだよ。今は知ってることが偉い時代じゃないからね」
だったのだが、
脳の仕組みからoutputの重要性を提起しているニュースを見つけました。
日経NBonline(閲覧には登録が必要)で脳学者の池谷裕二さんが米国学者の研究を紹介してくれてます。
「脳は「入力」より「出力」で覚える」
http://business.nikkeibp.co.jp/article/nba/20080402/152046/?P=1
その中で池谷さんが書いている文章を紹介すると、
「つまり、私たちの脳は、情報を何度も入れ込む(学習する)よりも、その情報を何度も使ってみる(想起する)ことで、長期間安定して情報を保存することができるのだ。」
彼は脳にある海馬という部分の研究で特に有名なのだが、海馬は短期記憶を長期記憶として格納するかをマネージするところだ。
つまり「inputばっかりがんばっても記憶で残すには効果的とは言えない」ってことになる。
さらにいっちゃうと「得たネタは使ってなんぼ」ってことになる。
さらに注目したのが上記の文章で「・・・使ってみる(想起する)ことで・・・」という部分。使わなくても想起するだけでも効果が期待できるってこと。
そこでお願いしたいのは、研修やセミナーに行ったらただ聞いているだけでなくて「どう使えるか?」「こう使ってはどうだろ?」と得た知識を利用しているイメージを湧かせながら聞いて欲しいってことです。
人によっては当たり前だろ?と思う方はいるかもしれないが、自分が観察している範囲ではできてない人はすごく多いです。
コーチングや研修やっていて伸びているクライアントは、よく聞いている人ではなくて、そこで得たネタを使っている人です。まちがいない。
ちなみに、このネタ、これからまめに使いますよー!わたくし(笑)
2 件のコメント:
このネタ確かに汎用性あるわー。
権威者の実験データネタだからそれだけでその気になってくれる人も、いそう(笑)。
わかるわかる。っつうか、頭だけで覚えるより、使ってみて音や相手の反応を見たほうが、リアルになる。
使ってなんぼを地で行く男より
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