「一芸に秀でる者は多芸に通ず」という言葉があります。インターネットでこの言葉を使っている人を検索すると「一芸に通じる者はすごい。何でもできる。やっぱりすごいやつはすごい。(うらやましいなぁ)」といったテンションが多いようです。
私の言いたい点はちょっと違います。
最近頻繁に感じるのは、ぜんぜん業界が違ったり専門分野が違うのにがんがん話通じるやつがいるということです。よく観察するとそういう奴は、誰かがしゃべった内容を「(ああ、それは自分の場合では@@@と一緒だな)」と解釈できる様です。
これは経験した内容を抽象化して、違う局面で活かせる様に整理できているんだと思います。この特性は成長力の高い人に共通して表れる要素のひとつです。
この様な人は前述の「一芸に秀でる者は多芸に通じる」と評されますが、私は「一芸にもがいた者は」と変えたほうがピンときます。あまり努力せず天賦の才だけで一芸に秀でた人が多芸に通じているのをあまりみたことがないからです。
その分野で自分の可能性を証明したくて色々情報収集して色々取り組んで色々考え抜いているからこそ他分野との関連性に思考が働くのではないでしょうか?
この間、改めて強く感じたことがありました。
ひょんなことからプロのサッカー選手とお茶&食事をする機会を得たのですが、彼は非常に知的好奇心の高い人でした。またキャリアデザインに修練する機会はあまり無いはずなのに、私のキャリアに関する話に完全にキャッチアップしていましたし、他の異業種仲間のビジネス話に高い関心を持って聞き入ってました。今まで何人もこのノリにこぼれた若手ビジネスパーソンの数を考えると私には驚く体験でした。(詳しくは友人のブログhttp://ogajuns2000.blogspot.com/「ひょんなことから」をご覧ください。)
彼は選手としてはベテランの域に達しかつ体の故障との戦いで、いつ選手生命を絶たれるかもわからない危機感の中、自分にとってサッカーとは何なのか?自分の生き様はどうあるべきなのかを深く考えているのでしょう。
この様な人は話をしていても心を揺り動かされます。当然支えたいなと心から感じさせます。
すごく良い出会いでした。
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