そう思い続けて転職ではなくフリーランスの道を選択したのだが、いざ会社を辞めて活動してみるとなんと日本でビジネスをする際に会社という看板が先に出るのかということを実感した。
「初めまして!私は@@@の田中と申します」
「こちらこそ!私は@@@の山田です。よろしく」
「もしもし、@@@商事さんですか?私は@@@の鈴木です。」
会社の肩書きは非常に重要だ。ミーティングの後でも下手すると人の名前は抜けて社名しか記憶に残らない。
自分も一応屋号をつけたのだが、
『HRDエージェント エッケイ』、前部は職業のイメージを指すもので、いわゆる社名にあたるものは『エッケイ』だ。「どうせ、自分を前面に出して商売をするのだ。格好いい横文字を無理くり考えるより、自分の名前をただ音読みでつけるほうがわかりやすくていいか。」
とつけたのだが、これがいいにくい。
「もしもし@@@商事さんですか?エッケイの野口と申します」
「はっ?(こいつ何?勧誘?)」
相手はいきなり警戒モードだ(笑)
日本は名前で勝負する国ではなく、会社→肩書→家族名→本人名という順でブランドが成立するんだろう。(だいぶ変わりつつあるが)これではやはり日本は成り上がりが難しそうだ。
「やぁ、僕はマイケル!僕の専門領域は@@@。過去には@@の仕事をしました。この分野は僕にぜひ任せてください。ちなみに今@@社に所属しています。」
ちょっと憧れるがこのノリはまだまだ実現しないだろう。
最近は電話する際には
「もしもし@@@商事さんですか?私はHRDエージェントの野口と申します。@@さんはいらっしゃいますか?」
としている。
『HRDエージェント』はいわゆる「人材の能力開発に関る者」という意味で何のID説明ではないのだが、
大抵の場合、すんなり電話は取り次がれる(笑)
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